起業家研修について

「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業

~看護起業家になるための8か月間の研修~

在宅看護センター起業家育成研修とは

2014年~2021年に実施された「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業は、「看護師が社会を変える」をモットーに、看護師を主体とした在宅看護センターを起業・運営するための8か月の人材育成プログラムです。研修を通し、起業家としての知識だけでなく、覚悟・責任感・マインドを養い、研修後1年以内の起業を目指します。また、起業後の支援体制を敷きながら、全国各地に起業した開業者たちのネットワークを活用し、社会にインパクトを与える活動を展開しています。8か月の研修期間中80名を超える講師陣による約180コマ(1コマ90分)の授業の他、3~7週間の実習、県外を含む施設見学を行いました。
7年間で109名の看護師が受講、90名を超える看護師が開業しています。

7年間で
109
の看護師が受講。

研修概要

研修内容

第一線で活躍する講師陣による講義

在宅看護センター起業に向け、多方面で活躍する講師陣を招き、在宅看護・医療や法制度等の知識に加え、人材管理・育成、経理事務など、起業・経営に必要なスキルも身に付けていきます。

起業を見据えた実習

本研修を修了し起業した事業所を中心に、複数の事業所にて実習を行います。訪問同行による在宅看護の他、起業に際するアドバイスや、経営者に必要な人事・経理の実務を学びます。

事業計画の作成

講師によるコーチングを受けながら、起業に必要な「ビジョン」「経営方針」「中長期計画」「資金計画」などを作成し、修了前に発表を行います。

研修のカリキュラム構成

グラフに触れると詳細が表示されます。

事業運営力

  • 経営マネジメント
  • 経理業務
  • 人事労務管理
  • 法的諸問題
  • 資金調達

看護実践力

  • 呼吸器/循環器/消化器/神経系の機能と構造
  • 高齢者医療の特徴
  • 障がい者医療の特徴
  • 看護実践と理論

行政社会力

  • 介護保険制度
  • 社会福祉総論
  • 人口減少時代の医療と福祉

保健連携力

  • 訪問歯科と口腔ケア
  • 鍼灸
  • 栄養管理支援
  • 民生委員
  • 地域医療連携室の役割

その他

  • 修了者講義
  • 県外研修
  • シンポジウム参加
  • オリエンテーション

こんな方が受講しました!

受講時年齢

40・50代が中心
20代からも挑戦可!

看護経験

看護実践・管理経験の
ある20年以上が多い

在宅/訪問看護経験

在宅経験なしの
受講者も多い!

2014年度~2019年度受講者数:85名

修了者の声

第4期修了者 丸山 美智子さん (一般社団法人 幹 代表理事)

大学病院救命救急センターや重症心身障がい児施設で勤務した間、様々な急性期症例や先天性疾患に関わりました。心身の障がいを残しての退院後、どのような生活が待っているのか、いつも心に引っかかっていました。そして、人々の生活により深く関われる訪問看護を意図しはじめた時、本事業を知りました。それぞれの分野で最先端を走る先生方の講義、先駆的取り組みの施設見学など、あっという間の8カ月は文字通り充実しており、単に視野が広がっただけではなく、激変する社会にどう向き合うかを学びました。「世界に日本の在宅看護を伝える」という大きな夢を抱かせてもらえた研修でした。現在は、和歌山で初の「日本財団在宅看護センター」として日々奮闘しています。

第5期修了者 江戸 英雄さん (コモド訪問看護ステーション 代表理事)

この研修を通し、看護はもちろん看護以外の分野について多くの学ぶ機会に恵まれ、より広い視野で物事を見、考えることができるようになったと実感しています。8カ月間の学びは、かけがえのない貴重な経験となっています。これまでも訪問看護師として地域を駆け回り、たくさんの方との出会いと別れを経験してきました。そこには、十人十色の涙あり、笑いあり、感動ありの充実の日々があり、在宅/訪問看護は地域の生活を豊かにする大きな可能性を持っていることを痛感してきましたが、今後は自分が思い描く「在宅看護センター」を起業し、地域に大きな根を張り、必要とされるセンターを目指したいと思います。そして、ここで出会った仲間と『看護が社会を変える!』を実現していきます!

第3期修了者 佐伯 聡子さん(一般社団法人在宅看護センター彩り)

2017年の熊本地震直後に熊本城修復のために60億円を支援した日本財団を検索している間、傘下の笹川保健財団「在宅看護センター起業家育成事業」にたどりつき、不思議なご縁に導かれるように受講を決めました。
看護学・医学など保健系分野以外のリベラルアーツ系学問、社会情勢・日本の展望・ビジョンとロマン、経営・労務・リーダー論・チーム力・世界の保健、様々な分野の高名な講師の熱い講義と先駆的施設の見学から広い視野をもつこと、挑戦する意味、走りながらも考え続ける大切さなど、思考の根幹に刺激を受けた充実した日々でした。
開業2年目、今は地域づくりとして多職種の語り場・学び場(彩り紡ぐ会)を定期的に開催しています。
着々と築きあげられつつある全国規模ネットワークを通じ、「日本の在宅看護」を世界に発信する夢を仲間と共有しています。

第6期受講者 貞方 初美さん(開業予定地:長崎県五島市)

生まれ育った長崎県五島市を離れ、関西で看護専門学校に進学し病院看護師として働きました。
患者さんとの関わりの中で、看護の「神髄」にも触れ、看護師という職業にやりがいを感じる一方、退院し家に帰りたいが不安がある人々が多いことも知りました。
病を抱えた人も自宅で穏やかに過ごせるような支援と、それを地元五島で活かしたいとの想いが膨らんだ頃、インターネットで本事業を知りました。
管理経験なく、在宅看護もほとんど分からないままの受講でした。
しかし、研修では、ここ以外ではお目にかかれない一流講師陣の講義、困ったことには自分の事のように共に悩んでくれる同期、そして起業した先輩方に恵まれ、前向きに学ぶことが出来ます。
離島での開業は不安が大きいですが、この研修でなら、財団をはじめたくさんの応援団を得ることが可能です。