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ご挨拶

「すべての人が自分らしく、
よりよく生きてゆける世界」の実現へ

1974 年、フィランソロピスト 笹川良一(日本財団初代会長)と薬学者 石館守三(東京大学初代薬学部長)により、世界のハンセン病対策のために創設された笹川記念保健協力財団(現 笹川保健財団)は、2023 年に、創設半世紀の最後の年を迎えます。
この 50 年間、世界は目まぐるしく変遷しています。多発し巨大化する自然災害、いくつかの新興感染症流行の中で発生した新型コロナウイルスの世界的流行。そして武力による他国侵略や原子力兵器の開発など、不穏な時代です。
私どもは、このような状況下に、ハンセン病対策に加え、地域医療の中核となる看護力の拡張強化にも精力を注いでいます。私どもは、国籍、人種、宗教、年齢、ジェンダーそして健康状態の如何を問わず、すべての人々が、何処に暮らしていても、そんな環境下にあっても、自らの尊厳を失うことなく、自らが選んだ生き方が可能なように、支援を続けます。
これまでのご交誼ご指導に深謝いたしますとともに、改めて、初心に立ち返り、新たな歴史を作るべく努力いたしますので、引き続きのご支援ご鞭撻を切にお願い致します。

会長 喜多悦子

会長プロフィール

1965 年 奈良県立医科大学卒業、医学博士
1967 年 国立大阪病院技官
1977 年 NIH/NIEHS 米国立研究所/環境保健研究所客員研究員
1986 年 中日友好病院臨床検査医学専門家
1988 年 国立国際医療研究センター技官
1988 年 UNICEF アフガン事務所母性部長(紛争地勤務文民第 1 号)
1991 年 米 Johns Hopkins 大公衆衛生大学院特別研修修了、のち同大学院特別研究員
1998 年 WHO 本部緊急人道援助部フィールドチーフ
2001 年 日本赤十字九州国際看護大学教授、2005 年同学長、現在同名誉学長
2013 年 笹川記念保健協力財団理事長、2017 年会長(現 笹川保健財団)