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偏見差別をなくす

ハンセン病問題解決の中核を担う当事者団体の強化や団体間のネットワークの強化、当事者のエンパワメント、差別撤廃活動、WHOハンセン病制圧大使や国連特別報告者等と連携したアドボカシー活動、また、ハンセン病問題への関心や理解を高めるための啓発活動を行っています。

ハンセン病の起源は古く、実に数千年もの間、人類はこの病気を治す術を持ちませんでした。20世紀以降治療薬が開発され、現在ではハンセン病は治る病気であり、薬も無料で配布されています。

しかし、ハンセン病が不治の病であった何世紀もの間に生まれた迷信や悪しき慣習は、世界中で人々の心に深く根ざし、現在でも、ハンセン病を理由とする偏見や差別により、教育、結婚、就職の機会を奪われ、社会から疎外され、苦しむ人々がいます。

また、このような病気に対する偏見は、患者が早期に診断を受け、適切な治療を受けることの妨げにもなっており、ハンセン病問題のない世界の実現のためには、医療面に加えて、ハンセン病への不当な偏見や差別をなくし、エンパワメントを通じて当事者の尊厳を回復することが不可欠です。