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歴史を保存する

ハンセン病やハンセン病を経験した人々の記憶や記録を保存し、人類の教訓として次世代に継承するため、歴史保存のモデルとなる取り組みを支援し、関係者の人材育成やネットワーキングに取り組んでいます。

ハンセン病病院・療養所・隔離施設の縮小・転換・閉鎖は世界中に見られ、それに伴い、そこで生きた人々の記録や記憶も失われつつあります。ハンセン病の歴史は、この病気と闘った方々とその家族、研究・治療・看護に尽くした医学者や医療従事者の歴史であると同時に、社会がこの病気とどう向き合ってきたかの歴史でもあります。

笹川保健財団では、ハンセン病の教訓を次世代に継承するための取り組みを支援しています。これまでに、ユネスコ世界記憶遺産アジア太平洋地域に登録されたフィリピンのクリオン資料館を始めとする14カ国での歴史保存支援や、「ハンセン病人類遺産国際ワークショップ/シンポジウム」を5回開催(日本、2012~2017年)する等関係者のネットワーキングを支援しています。また、ハンセン病歴史サイトの構築・運営(国際ハンセン病学会/ILAとの共同事業)や、2020年からは国立ハンセン病資料館等の運営を厚生労働省から受託して行っています。