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「看護師が社会を変える」笹川記念保健協力財団 看護研修 in 福岡

2018年11月30日と12月1日、私どもは、以前の日本財団ホスピスナースネットワーク研修を発展させた笹川記念保健協力財団看護研修の地方開催を、今年は福岡で開催しました。研修会詳細はこちら

超豪華にして稀有な組み合わせの講師陣と自負していましたが、ホント、素晴らしいご講演満載でした。

初日は純粋看護エキスパートお二方でした。

会社形式のユニークな地域基幹病院である飯塚病院を含む麻生グループの中の看護人材育成を担ってこられた百瀬栄美子先生は、これからの地域医療の中核を担うべき看護師養成には、どのような基礎教育が必要かを、既存システムの工夫に加え、今後の改革の方向をご解説下さいました。昨年まで日本看護協会を率いられた坂本すが先生は、そのものずばり「看護師が社会を変える」ための愛情あふれるものの激しい檄を頂きました。お二方の実績に基づく具体的なお話の一言一言が、聴衆の脳ミソと心にジンジンしみ込んでいると実感しました。

百瀬栄美子先生

坂本すが先生

懇親会では、当財団の紀伊國献三最高顧問の財団来歴を含む挨拶の後、二日目の講師でもある麻生グループ総帥にして九州経済連合会会長麻生泰氏から、何とも稀有な乾杯のお言葉を頂きました。

「今は変革の時代だから、ワクワクする」のだと。

大いに盛り上がらないわけにはまいりませんね、こんなお言葉に「カンパイ!!」と声をあわせた参加者ご一同ですから・・・

懇親会

集合写真

二日目の最初は、日本医師会長にして第68代世界医師会長でもある横倉義武先生です。

日本医師会長が、民間一団体の看護研修会で、世界の保健医療を鳥瞰しながら、わが国の近未来の地域医療を解説される中で、看護の役割を考える機会、随分と視野が広がり、責任が重くなったように感じました。そして最後は、前述の麻生泰会長の、ビジネスマインドというだけではなく、医の原点でもあるすべての人々を護るべき医療・保健の在り方、そして看護師が実践すべき役割を格調高く、しかしユーモアを加えて判りやすくお話し下さいました。

横倉先生

麻生泰氏

看護師は、医療の場における患者を看る役割とともに、社会における人々の生活を観る役割があるが故に、生活の背景にある社会を見、それを改革する責務があると私は考えています。両日あわせて総数400名以上のご参加者、そのほとんどは看護職ですが、皆さまが、身近なところから住民の意識改革、そして社会改革を始めて下さることを大いに期待します。

この研修会は当財団が企画致しましたが、会場では、目下進行中の「日本財団在宅看護センター起業家育成事業」の5期研修生が働いてくれました。

ご参加下さいました方々に併せて、会場を整備してくれた5期の仲間にもお礼申します。

5期の仲間

準備を手伝ってくれた5期生