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地域啓発活動~助成先訪問レポート「きぼうの虹カフェ」を見学して

財団の行っている地域啓発活動支援は、必要があるにも関わらず、どこで、どなたが、どのような活動をされているが十分周知されていないことから、各地域での在宅看護、在宅緩和ケアなどについて知って頂くための小さな集まりを支援するものです。今回は、財団支援を受けて開かれた「きぼうの虹カフェ」にの活動を見学しました。
NPO法人 がん患者サポート研究所「きぼうの虹」は、看護師や保健師が中心となり、がん患者だけでなく、患者を支える家族らへの様々な交流の場を提供しています。今年度は当財団の地域啓発活動助成を受けて、さまざまな専門家のミニ講座などが開催されています。
8月21日の東京都墨田区役所内の会議室での集まりは、「患者家族の体験談」をテーマに、10人が参加されました。
この会では、訪問看護師として日々、利用者である患者やそのご家族の生活を見据えた立場でケアを行いながら、一方でがん患者の家族という立場にもある方が、ご自分の義父の看取りまでの様々な状況における経験談を話されました。その後、参加者が、それぞれの状況を、例えば、ご自分が抱える病気、家族として患者を支える心情を自由に語り合う時間を持たれました。終了後、参加者からは「話や情報が共有できて良かった」「生活に前向きになれる機会になった」といった感想が寄せられました。
小規模活動ではありますが、同じような経験、状況を共有する人々の話し合いと多職種による継続活動が、地域のケア体制を支えるとともに、がんを持つ患者への心理的支えと家族の体験からの知見、知識からヘルパーセラピー効果(他者を支援することで、支援者が重要な利益を享受する)が期待されることを実感させられました。
「きぼうの虹」では、今後も2か月に1回のペースで、引き続き墨田区役所の協力のもとに集まりを開きます。次回は10月3日(木)18時より、すみだリバーサイドホール1F会議室で開催予定です。お申込・お問合せは、

訪問看護ステーションみけ (担当:相澤さん、田中さん)℡03-3626-2317 Mail:info@fresca-mike.comまで。