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コロちゃんとの闘い! 在宅/訪問看護師 矢作房のFB

昨日、NHKは、「厚生労働省は21日、都内で新たに2万1,186人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の水曜日より2,374人増え、前週の同じ曜日を上回るのは16日連続で、人工呼吸器かECMO(人工心肺装置)を使用中の重症患者は20日より7人増え44人、重症者数の40人超えは、およそ4ヵ月前の8月29日以来。一日で確認された新規感染者数は20日時点で8月25日以来、2万人を超えは8月下旬以来の水準、感染確認された20人が死亡。」と報じています。

新型コロナウイルスが人間界に侵入して3年が過ぎます。世界が変わったようにも感じます。その中、私ども日本財団在宅看護ネットワークの仲間のひとり、神奈川県横浜市磯子区で、訪問看護事務所「愛楽園」を経営している矢作房看護師がFacebookに投稿しました。【引用はご本人の了承を得ています。()内は、喜多が補足しました】

「看護師の矜持を貫くにはこのコロちゃんは厄介だ。

一人暮らしの高齢者が40℃の熱を出して伏せっている。胸が苦しいから救急車を呼んで欲しい。ご飯も食べられていないので入院したい。しかし重篤な基礎疾患もなく、サチュレーション(血中酸素飽和度)も97%で肺炎症状もない(から入院の適応にはならない)。看病してくれる人はいない。案の定、救急要請しても、現在、熱だけでは受け入れてくれる病院はない。(受診しても)検査だけしたら自分で帰らなければならない。

で、ドクターとも相談して在宅療養を選択。先生は翌朝早くから往診して抗ウイルス剤を処方してくれたが、日曜で訪問薬剤師は事業所から出られない。仕方なく、(訪問看護を引き受けた私たちが)薬の受け取りを代行して自宅に届ける。無償ボランティアだ。

ケアマネジャーに連絡し、ヘルパーにも感染を伝えると陽性患者には援助には入れないと。
自分に置き換えて考えてみて欲しい。熱で苦しい状態でトイレに行くのもやっとなのに、何ができると言うんだろう。そこで最後の砦となるのが(訪問)看護師だと思う。

病院のコロナ病棟で起きている事が在宅でも起きているのだ。PPE(個人用感染防御具)で完全防御、寒い冬にドア開放、窓開け換気しながら(定められている訪問時間)15分以内の対応。何もしてあげられずに(が、実際は、色々してますよ!一般状態の観察、脈や呼吸数、血圧などなどバイタル測定、水や食事のセッティング、服薬の確認と指導、服薬を促し、布団周りのゴミの片付け、連絡調整!)

暗い部屋にひとり置いて退室する虚しさや明日入る時に亡くなっているかもしれない危機感、感染者対応はそれだけで手間もストレスも大きいのに、自分が感染するリスクを負いながらも向かう意識、無意識の葛藤。

その上、感染者がひとり出ると報告や連絡は何倍にも膨れ上がり、(時には)スタッフ欠員も他のスタッフがカバーしなくてはならなく、疲弊する。どうにかならないものか。コロちゃんとお付き合い始めて3年、もう疲れた!と思うのが正直な素の私。

でも看護師の私は毎日24時間365日、休みでも夜中でも対応する。我ながらタフだなと思うが、この度、とうとう私にもコロちゃんが来た。ワクチンしてても、ガウン着て痛いN95マスクして、キャップかぶって靴カバーまで履いてグローブ二重につけてゴーグルしてても感染る時はうつる。

手が荒れるほど手洗いしてアルコールが染みるほどつけてもなる時はなる。仕方ないとはわかっていても、小さな事業所は代わりの看護師が出せない。いくらシフト調整してもお休みさせてもらうところも出てしまう・・・ご利用者や他事業所へも迷惑かけてしまう。自分が休まなきゃならないのに休まなくてはならないことにも苦痛を感じてしまう。辛い。

じゃあ、いっそのことコロナ陽性の方は受けません!と言い切ってしまえないところが在宅の看護師の矜持なんだなと思う。だって行かなければその日の状態を整えるコトができないところに私たちが入っているのだから。

訪問看護は、確かに大変だけどやりがいや生きがいに繋がる。自分が地域にいる看護師であることを誇れる職業ですが、いかんせん認知されていないし、増えてきているとはいえ、国、県、市の支援も病院と大きな隔たりがありすぎる。

悲しいかな、訪問看護師が増えない理由をあげたらキリがない。それでも看護が好きって言ってくれる看護師さん、来てくれないかなー。コロちゃんがくれたこの年末押し迫る中でのお休みを利用して、普段じっくり考えらない事を、腰を落ちつけて考えてみようと思う。このまま体調が崩れる事なく回復復帰できることを祈って、さあ。また来週から頑張ろう。」

先ほど、矢作さんと話しました。ヤハギ流に申すと、姿も形もみえない小さなコロちゃんに取りつかれた後ながら、お声は元気でした。が、これから年末にかけての人の流れを思うと、さらに厳しい状況が予測される・・・大変だろう、そしてそれにどう立ち向かうか・・・そんな臨戦態勢を想定した指揮官の雰囲気を察知しました。

斯く申す私、東京のエアコン完備の事務所でヤキモキしていても何も始まらない、のです。が、全国津々浦々、コロちゃんはどこの、どなたに取り付くか判らないのです。そのような地域で、人々の健康を護るために、日々奮戦している在宅看護師たちの声を伝えることはできる、そしてそれはしなければならないと痛感しています。

全国の在宅/訪問看護師の皆さまのご健勝を祈ります。