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第46回フローレンス・ナイチンゲール記章授与式

昨日2017年8月2日、日本赤十字社主催の第46回フローレンス・ナイチンゲール記章授与式に、6年ぶりに参列させて頂きました。

フローレンス・ナイチンゲール記章は第8回(1907)、第9回(1912)の赤十字国際会議の決議によって設立された「フローレンス・ナイチンゲール基金」によって創設されたもので、ナイチンゲール生誕100周年を記して1920年から、実際の授与が始まっています。当初は、女性の、確か看護師のみを対象としていたのですが、第34回(1993<平成5>年)以降は男性も対象とし、また、公衆衛生と看護教育分野も含まれるようになっています。

 

この授与式には、毎回、

日本赤十字社名誉総裁皇后陛下がご臨席になり、御自ら、受賞者の胸に記章をお着け下さいます。受賞者の感激が会場に広がる瞬間です。かつて日本赤十字九州国際看護大学学長を務めさせて頂いた間には、毎回、学生や東京で就職している卒業生とともに、参列し、緊張とわくわく感を抱いたことを思い出しました。

今回は、

名誉副総裁皇太子妃雅子殿下、秋篠宮妃紀子殿下、寛仁親王妃信子殿下もご列席になられました。ので、受賞者の伊藤明子氏の感激は、ひとしおだったと思います。

 

実は、私がこの式典に居合わせた理由は、受賞者伊藤明子氏が日本赤十字九州国際看護大学の大学院の第一号の院生だった…チョット偉そうに申しますと、私メが指導を仕ったご縁でご招待を受けたという次第です。伊藤氏は、アフガニスタン、その他の紛争地での救護活動のベテランですが、世界に冠たる国際赤十字医療チームの責任者になれる資格を持っている唯一の日本人でもありました。今回、その責務を5回も務められたことを知りました。色々な紛争地での経験もさることながら、まさにmission impossibleの場も経験されているのですが、今は、名古屋第二赤十字病院副院長兼看護部長で、日本の医療に貢献される立場です。

記章は銀メッキのアーモンド型のメダルで、表面には、おなじみのランプを手にしたナイチンゲール像と共に、1820-1910フローレンス・ナイチンゲール女史記念の文字が刻まれ、裏面には、受章者のお名前と、ラテン語の「博愛の功徳を顕揚し、これを永遠に世界に伝える」があります。近日中に、祝賀会が開かれますので、ミーハーして、実物を触ってきます。

会場の様子

授与式後の受賞者伊藤明子氏記念講演会の様子