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緩和ケア実践の工夫、認知症高齢者の終末期ケアガイドラインの研究  ~2016年度ホスピス緩和ケア助成者報告会より~

ホスピス緩和ケアの充実・向上のための研究助成、その周知啓発のための地域啓発活動助成など、2016年度ホスピス緩和ケア事業における助成者による報告会を2017年6月10日(土)に開催、発表者ら70名余りが参加しました。

 まず、がん患者の最期を迎えるまでのケアの質を高く保つための評価の研究、また認知症高齢者が最期までその人らしく生きることを支えるケアのガイドラインについての研究など、研究助成21名による口頭発表を行いました。続いて地域啓発活動助成・奨学金・海外研修助成者15名に対する質疑応答を行いました。

研究発表の様子

コメンテーターとして出席いただいた当財団の企画・審査選考委員の先生をはじめ、会場からの活発な意見交換や、情報交換が見受けられました。筑波メディカルセンター病院理事の志真泰夫先生からは、「緩和ケアについて、海外からの輸入の時期はそろそろ終わりを告げている。今は輸入品を日本で咀嚼して、日本の文化や価値観を含み作っていく時期だと思う。日本のアイディアを持って海外との共同研究を進めるというのが次のステップであり、今日の発表では、それに値する研究の芽があるような気がした。」とその成果を評価くださいました。

助成者の皆様には今後、ぜひそれらの視点を持ちながら、それぞれの研究や活動に取り組んでいただきたいと思います。

 
 
委員の先生からのコメント
会場からの活発な発言2017