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マレーシアでオンライン 歴史館が立ち上がりました

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マレーシアのスンガイブロー療養所を中心に、回復者・家族の聞き取り、失われた親子の絆の回復を心に続けてきたボランティアのグループ、Care and Share(中心はジャーナリスト・作家のEanneeTanさん)が、これまでの集大成、「世界初のオンライン ハンセン病歴史館」を開設しました。

↑スンガイブロー療養所で中国系の両親から生まれ、生後間もなくイスラム家庭の養女となったノエラニさん。数々の葛藤を乗り越えて、受け入れ実の両親を求めてEanneeに連絡。両親が死亡していることが判明し、母親の墓も判りました。息子と孫を連れて母に墓地で面会しました。出生記録を調べている過程で、姉がいることも判明しました。しかし養父母が誰かわからないため、まだ姉の消息は不明です。

人生最後で最大の望み「子どもたちに一目でいいから会いたい」、は多くの高齢の入所者の願い。その一方で「養子として育てられた私のルーツを知りたい」という子ども世代側からの希望も寄せられ、出生記録、入所記録、住民登録などなどの手続きを経て、時にはDNAテストもこころみて、つながりを確認する支援も。その過程でたどりついた回復者の皆さんのやさしさ、強さ、知恵、思いやり、、、人間としての豊かさを伝えたいと「ネット資料館」が立ち上げられたのです。

↑古い木製の患者個人データ板、給食を運んだ籠、ジャズバンドのトランペット、、、記憶の奥にしまっていたスンガイブローの生活を語るタン・ヒンさん

ハンセン病を巡る人間模様は世界に共通です。是非とも「マレーシアのネット資料館」を訪問してみてください。言語は今は英語だけですが、近く翻訳可能になると思います。

http://www.thewayhome.my/