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[ブラジル]バクラウ記念資料館ウェブサイト構築支援

期間:2006年度

対象地域:全土

協力先:MORHAN(Movimento de Reintegracao das Pessoas Atingiads pela Hanseniase:ハンセン病回復者社会復帰運動)

フランシスコ・A・V・ヌーネス(通称バクラウ)は1939年にアマゾナス州で生まれました。5歳でハンセン病と診断され、ポルト・ヴェロ・ハンセン病療養所で少年期を過ごします。その後、アクレ州リオ・ブランコのソウサ・アラウホ療養所に入所し、ここでさまざまな社会問題に取り組むようになりました。そして1981年、MORHANというハンセン病回復者組織を立ち上げました。MORHANは回復者の社会復帰を目指した目覚ましい活動を続け、ブラジル国内のハンセン病に関する保健政策にも影響を与える組織となっています。1997年に死去するまで、社会復帰活動の中心的存在として、優れた指導力を発揮し、ブラジル国内、国外の回復者に力強いメッセージを発し続けました。

その功績を記念して、2005年、彼が療養生活を送ったリオ・ブランコにバクラウ記念資料館が設立されました。ハンセン病やその偏見と闘ってきたバクラウの歴史を語る文献、写真、記事、本、物品その他の展示がされています。同資料館での展示は、バクラウ個人の記念博物館ではなく、一人の人間の病気との闘いと、偏見に打ち勝ち、尊厳ある人生を勝ち取った個人の歴史を通し、同じ病気やその他の病気や偏見に苦しむ多くの人に勇気を与えること。そして、バクラウをはじめ多くの個人が立ち上がってできたMORHANの活動の発展と、それが与えた社会的な影響を示し、一般社会に啓発活動を進めていくものとなっています。

ただ、資料館のあるアクレ州は州土の大半をジャングルに覆われ、州都であるリオ・ブランコもその他の大・中都市からは遠く離れています。実際に訪問することが難しいことから、その資料にブラジル各地や世界各国からアクセスできるよう、当財団では同資料館のウェブサイトの構築に協力を行いました。ウェブサイトを通じて、多くの希望と可能性を示唆するバクラウの人生を世界中の人々に知ってほしいと思います。

バクラウ記念資料館

期間2006年度
対象地域全土
協力先MORHAN(Movimento de Reintegracao das Pessoas Atingiads pela Hanseniase:ハンセン病回復者社会復帰運動)