会長ブログChairman Blog

今日は何の日

今日3月15日は、お釈迦さまが亡くなった日、釈迦入滅の日です。

私は、大して信仰心が厚い訳ではありませんが、幼児の戦争経験や、中年期の開発途上国の紛争地近傍での勤務から、神様というか、何か抗いがたい力の存在は、大いに信じます。

紀元前6世紀から11世紀まで実在したガンダーラ王朝の遺跡がかなり残っているパキスタン、アフガニスタンに関与させて頂いた間、日常はイスラム文化の中でしたが、結構、仏教徒的には感動もありました。例えば、同王朝最盛期のクシャナ王朝(1~5世紀)では仏教が盛んだったこともあって、パキスタンの首都イスラマバードから車で小1時間のタキシラへは何度も参りました・・・というか、色々なゲストをご案内するところが他にないので、ついつい同じ遺跡を訪問し、結構詳しくなっていました。

ビール・マウンドが、タキシラでも最も古く、東西約700m、南北1,100mとか、ダルマラジカは、仏教を保護したアショカ王が、仏陀の遺物を奉じたストゥーパを8つもお造りになったとか、そして今日、私たちはそのひとつ、高さ15m、直径50mをみているとか、そしてこの遺跡には、西暦30年頃の大地震の跡があるとか・・・また、この地には東西文明の交差が記されており、紀元前2世紀に造られたジャンディヤールにはギリシア様式が認められるとか・・・タキシラ近郊のシルカップは平城京のような碁盤目の都市であったとか、ジョリアンは、僧院跡だが当時の大学のような高等研修機関だった・・・とか、親しくなったガイドのオジサンから教えて頂きました。また、このガイドさん、遺跡を掘って出てくる遺物のかけらをお土産にあげる・・・と・・・実際に頂いてはいませんが、偽物を埋めてあるのだと仰せ方もおいででした。

ある日、その一角のモラモラドゥというところでの経験です。ご案内した一行がパラパラと散策されている間、私は独りで大きな沙羅双樹の木陰に居ました。お釈迦様が、その下で悟りを開かれたといわれる木、風の音の中で、思わず耳を疑うように、何やら読経の声が聞こえました、聴こえたような気がしました。それは、1980年10月、7年をかけてなされた東大寺の昭和大修理の落慶法要で耳にした南都六大寺の管長ら、最高位の僧侶たちが合唱された般若心経でした。

とても暑い、多分45度もあったのですが、気が付くと、汗は消え何とも言えない、爽やかな至福感に満たされていました。今も、沙羅双樹のサワサワが耳奥にあります。

さて、日本には、仏教の宗派としては華厳宗(開祖審祥<シンジョウ>、東大寺大仏様!)、法相宗(ホッソウシュウ 開祖道昭、奈良の興福寺、薬師寺他)、律宗(開祖鑑真<ガンジン>、奈良唐招提寺他)、真言宗(開祖空海=弘法大師、京都の東寺、高野山の金剛峯寺<コンゴウブジ>他)、天台宗(開祖最澄、比叡山延暦寺、日光輪王寺他)、日蓮宗(開祖日蓮にゆかりのお寺、沢山あります)、浄土宗(開祖法然、京都知恩院他)、浄土真宗(開祖親鸞、本願寺)、融通念仏宗(宗祖良忍、大阪大念仏寺)、時宗(開祖一遍、藤沢市清浄光寺)そして禅宗系の曹洞宗(開祖道元、福井県永平寺、横浜市総持寺)、臨済宗(リンザイシュウ 開祖栄西、京都市建仁寺、鎌倉市円覚寺)、黄檗宗(オウバクシュウ、開祖隠元、宇治市万福寺)の13宗があります。

ちょっとググってみました。文部科学省の宗教統計調査によりますと、2020年12月現在、日本には、76,844の寺院があって、仏教徒数は84,835,110人です。そして宗教行事や教義を司り、一般信者、住民に対して指導的立場にある神職・僧侶・神父・牧師などなど、宗教団体所属の職業宗教者である教師数は352,818名です。医師の総数が327,210名ですから、同程度ですね。そして、ちょっとびっくりですが、女性教師が188,639名もいらっしゃる・・・ウーン、瀬戸内寂聴師もおいでですが、お坊様とは何となく男性と思いがちのなか、結構、ジェンダー的に女性仏教師が多いのですね。ですが、大僧正とかに女性が見えない・・・という格差はあるのでしょうか?また、その仏教教師の内613人は外国人です。

では、あなたは仏教徒ですか?

と尋ねられて、ハイ!と即答できるほど宗教心はないのですが、わりにお寺好き、よくお寺にまいります。動機は観光的ではありますが、ちゃんとお参りはします。

では、仏像の数ですが、何と30万体以上、仏教師や医師と同じくらいの仏さまがおいでなる、そして国宝だけでも140件以上です。国宝の中には、薬師如来坐像及び両脇侍像とか、四天王像とか、二十八部衆立像とか、1件で数仏像を含むものも少なくなく、恐らく500体以上の仏さまたちが国宝なのでしょう。

私の年齢では、ゴゴニ仏教伝来す552年と覚えましたが、今は仏教伝来ゴサンパイ538年なのですね。いずれにせよ、百済の聖王が、仏像と経論を倭に献上したと「上宮聖徳法王帝説(ジョウグウセイトクホウオウテイセツ)最古の聖徳太子の伝記」などにあるのですから、紛れもない歴史です。そういえば、斑鳩の地の世界最古の木造寺院法隆寺も長らくお参りしていません。

では、仏教徒は何人でしょうか?

2013年統計では、約8,470万人とされています。私ども日本人は、特にある宗教を信仰しているというわけではなく、わざわざ、私は仏教徒と名乗る機会もありません。が、イギリスに拠点を置く世界最古の「ブリタニカ国際年鑑」には、日本人の99%・・・ほとんど全員は広義の仏教徒と記載されているとか。

ぼんやり仏教徒的である私たちですが、今日3月15日、各地の寺院で行われているはずのお釈迦さまの遺徳<イトク・・・死語ですね・・・>を偲ぶ法会<ホウエ・・・??>にあわせて、お釈迦さま、仏様に、一日も早い新型コロナ流行の終焉と恙なき日々の再来をお祈りいたしましょう。