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コロナのワクチン・・・予防接種

一昨日、居住地の市役所から、新型コロナの予防接種の案内が届きました。最初の高齢者対象でファイザー社製とありました。素直に、ありがたいと思います。また、きちんと説明されており、問い合わせ電話番号もありますが、QRコードやインターネットが主体になっているのは否めず、時代の流れとして当たり前でしょうが、私もそうですが、独居老人で、あまりインターネットになじみのない方々には、ちょっと難しく感じられそうです。多分、電話問い合わせが殺到する・・・ご近所やお身内のSNSに長けた若者と普段から仲良くしておくこと・・・でしょうか。

さて、少しおさらいしますと、厚生労働省のホームページにありますが、現在、新型コロナに対するワクチンは、①不活化ワクチン、②組換えタンパクワクチン、③ペプチドワクチン、④メッセンジャーRNAワクチン、⑤DNAワクチン、⑥ウイルスベクターワクチンなどなど、様々な種類が開発されつつあります。が、これは、不遜な言い方ですが、自動車やTV、クーラーなど、どこのメーカーを選ぶかと同じようなものとして、まぁ、良く判らないけど、つまりはワクチン・・・でいいと思います。

いずれにせよ、①、②、③は、ウイルスの活性を不活化し(=殺し)て、悪さをする力を削いではあるが、ウイルスを構成しているある部分やその一部のタンパク(これらが抗原役)を人体に投与(注射)しますと、これらに対する反応物質(=抗体=免疫力)が産生される仕組みです。

④、⑤、⑥は、新型コロナウイルスの遺伝情報(悪さをする仕組みなど)を、それぞれ子孫に伝達する物質あるいは別の害もないウイルスなどに入れて注射しますと、それらがの物質が私どもの細胞に入ってコロナウイルスと同じタンパク質を作り、それが結果としてウイルスタンパク質に対する抵抗力=免疫を作ります・・・やっぱり、判らない・・・ま、色々な形のワクチン=予防接種の材料があり、一番有効で、害の少ないものをつかおうと、専門家が苦労しているのです。

残念なことですが、コロナの予防接種に関しては、わが国はとても遅れてしまいました。私が、医学部を卒業する頃・・・半世紀も前ですが、乳幼児の予防接種についてのわが国の状況は、世界のトップクラスだったと記憶しています。何故?と思います・・・コロナが始まって1年4ヵ月の間に、何故、体制が整わなかったのか・・・感染症対策は、病院の外来や病棟での治療は、感染してしまった、つまり発症した後の対策=治療です。それはそれでとても重要ですが、感染を広げない予防もあります。私ども個々人がやるべきマスク、手洗い、対人距離、密集しないこともあります。さらに、隔離(=感染した人を集団から切り離す)や検疫(感染した人を見つけて、集団の中に入れない)といった制度、そして予防接種です。私たちが気をつければ出来ることと、長い経過があって、やっと生まれているワクチンや治療薬・・・それらのためには、ウイルスや細菌を扱う微生物学だけでなく、薬学や薬理学、化学や生化学、そして工学やITといった多様な科学の基礎を充実させておく必要があるのです。効率だけで、基礎を国外に委ねてしまっては、いざと云う時に素早い対応はできません。たかがマスクでしたが、最初は、ほとんど国産がなく、大変でしたね。薬剤やワクチンも同じだと申せます。一見、何のため?と思う基礎科学の充実がないとなると、次の感染症でも同じことが起こるでしょう。間に合うかどうか・・・心配ですが、基礎を担う若い研究者の生活が成り立つ体制が必要です。厚労省のホームページには、現在進行中の国産ワクチン開発状況(表1)もあります。一日も早く、国産ワクチンが、いつでもどこでも接種可能になって欲しいものです。そして、外国製のワクチンの一覧もあります。(表2)

さて、以前も書きましたが、予防接種は将来流行るであろう感染症への対策、ある人にとっては、罹る可能性の高い感染症への対策です。

その昔、難民キャンプで子どものハシカの予防接種を広げるために、人々を束ねている長老に話をしました・・・「ワシの孫は今元気なんジャ!今、針をさして病気にすることはない」とか、「今、アンタが針を刺したら、何で、娘が先でビョウキにならないのじゃ?」と詰問されました・・・

あくまで予防ですから、副作用での害は極力ゼロにすべきです。今の新型コロナ対策の予防接種では、接種直後からの短時間内のアレルギー、アナフィラキシー様反応と、数日後の出血や血栓といった血液凝固障害(血が固まり難いとか固まりすぎるとか)が知られています。

国内での予防接種直後のアナフィラキシー反応(外界の異物=アレルゲンが体内に侵入して、複数の臓器など全身性のアレルギーを起こし、生命に危機をきたす過激かつ過敏な反応)では、2021年4月4日までの1,096,698回接種中の副反応疑いとして350件の報告があり、このうち、国際的基準では79件がアナフィラキシー(ブライトン分類1~3)と判定されています。約110万接種に対して350件というのは0.03%ですから、極めてまれであることは事実です。また、命に関するようなレベルでないことも、予防注射後30分の経過観察で判りますので、まず安心して良いと思います。そして、これ以前に日本アレルギー学会からは、全体として重症度は低く、概ね適切な対応がなされていた・・・との検討結果も報告されています。結論的には、接種後、一定の頻度でアナフィラキシーが発生するとの前提で、準備対応しつつ予防接種は継続するとなっています。

ワクチン接種後の死亡は、これまでに6例が報告されています。が、例えば、1日後にお風呂で溺死なさった方には出血や血栓がなかった・・・ということもありますが、この方を除いて、脳出血や心不全での死亡が検査、CT、解剖で確認されており、世界的に問題視されているワクチンによる血液凝固障害との関連は否定できません。が、欧米では、脳内の血管異常との関係が推測されており、原因がワクチンと断言するにはもっとたくさんの情報が必要なようです。いずれにしても、お亡くなりになられた方々からの所見、情報から判ることが増えますので、ご冥福をお祈りするとともに、貴重な情報の提供を感謝しなければなりません。

世界でも、コロナワクチンの副作用については沢山の知見が集まりつつあり、また、ワクチンの改良も進んでいます。アメリカでは、ジョンソンアンドジョンソン(以下、J&J)のワクチン接種後、25歳の白人男性以外、50歳以下の白人女性5名に深刻な静脈血栓症が発生したこと受けて、当面の間、使用中止となりました。この方々は、すべてワクチン接種後6~13日の間に、軽度の頭痛、無気力、悪寒をきたし、その後、激しい頭痛、腹痛、脱力感、失語を発症しています。この間、J&Jワクチンは370万回以上使われているのですが、同じような血栓症はもっと起こる可能性があるとも報じられています。また、同じ種類のワクチンであるアストラゼネカ製を用いたヨーロッパでも血栓症が報告されていますが、mRNAワクチンのファイザー社製では起こっていないそうです。

いずれにしても、と簡単に一括りにしてはいけませんが、予防注射以外に、コロナに対決できる方法はないのですから、予防接種に向けて、体調を整え、深酒、夜更かし、疲れすぎを避け、特に高齢者では、脱水にも留意して、心安らかにワクチンを受け、30分の経過観察をお願いすべきです。

バイデン大統領が任命された、CDCの新しい所長ロシェル・ワレンスキー博士(写真)は、アメリカでは、毎日3百万予防接種がこなされ、今までに2億9百万接種がなされているにもかかわらず、患者数は、1ヵ月前の毎日5万3千から6万7千人に増え、過去1週間の死亡数は毎日695人にも上っている。ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、アメリカの状況はとても複雑な状況だと述べておられます。そして、そのリスクは否定できないけれども、やはりワクチン/予防接種はするべきだと

私の居住地での高齢者予防接種は5月開始だそうです。

頂いた通知書をよく読み、予約日を決めて、体調を整えて、その日に備えましょう。もちろん、それまでも、それ以後も、マスク、手洗い、一定の対人距離をまもります。

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