会長ブログ Chair's Blog

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オリンピック 五十音のアの国々から

ヤキモキしていた東京2020オリンピックが、205ヵ国/地域の参加を得て、たった39文字ながら、何ともインパクトのあった陛下の開会宣言で始まりました。暑い夏の、気持ちの良い闘いのはずが、マスク姿の参加者たち、誰もいない観客席・・・残念というか・・・

開会式での印象です。最初のギリシャは、慣例通りですが、エエッ??と思ったのは、入場行進順番が、何と日本式の五十音(あいうえお順)だったことです。で、最初の方の3ヵ国の思い出を。

まず、アフガニスタンイスラム共和国です。

ペシャワール会の中村哲先生のご実家の近くで合宿したとか・・・テツ先生がご健在なら・・と思いましたが、20年にわたる駐留を終えたアメリカ軍の完全撤退が迫る中、各地でタリバンが勢力を盛り返しているとの報道。過去20年近く、欧米の指導で整備された国軍が存在するのに、なぜ、反政府集団が国の2/3をも支配できるのでしょうか。

その昔、良く判らないが魅力的な国・・・というのが、この国にかかわった欧米の方々の感想でした。元々は、朴訥な農耕と牧畜を行う、いくつかの民族集団が、つかず離れず、自然との折り合いをつけて住んでいた地域だった・・・大昔には仏教が栄え、その後イスラム教が根付いたのですが、20世紀の後半はもめごと続きでした。勝った負けた・・・がお好きな国民性らしいのは、30年前、隣国パキスタンに国民の1/3以上が難民化し、その人々を統括しつつ、全国を侵略した旧ソビエト軍に対峙した7派のムジャヒディーンの方々の立ち振る舞いからも多少は感じさせられてはいました。

勝ち負けは、世界のスポーツの祭典だけにして欲しい・・・と思いながら、黒、赤、緑の三色の真ん中にあるイスラムの言「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒」と描かれた国章のある国旗を眺めました。数人でも、限られたスポーツだけでも、オリンピックに参加できるようになったことは、本当に良かったと素直に思います。

続いて、オッ!と思ったのはアルバニア共和国、通称アルバニアです。

バルカン半島の一角の小さな国・・・といっても、正確にバルカン半島を想像できませんが、今は東欧の小さな一共和国です。わが国とはあまりなじみがありませんが、私的には、赤地に黒い双頭の鷲の国旗をみると、ちょっと胸が詰まります。実は、この国、徹底した共産主義化もあってとてもとても貧しい時代の後、1990年代末、旧ユーゴスラビアが分裂する際に巻き込まれて・・・あるいはそれを利用して、結果としては、独立を達成しました。ちょうど、そのややこしい時期に、私は、ジュネーブのWHO本部勤務でした。

たまたま買いものに出た帰り道、デモに巻き込まれました。その時、この旗をみました。ヨーロッパに散らばっているアルバニア人が、ジュネーブに集まっている、独立を認知してもらうためだ、国がなくなるかもしれない・・・応援して、と涙ながらにビラを手渡し、説明されました。数十台のバスでジュネーブに集まったというアルバニアの人々の熱気を痛い程感じたことを思い出しました。世界の国々が集まる時、国旗というものがどんな役割をするのか・・・・

次いで、アルバです。国といってよいのかですが、オリンピックに参加しているのですから、立派に一国とみなすべきでしょう。アルバという国は、西インド諸島・・・と云ってもピンとこないですが、南米の北端ベネズエラの上、カリブ海に浮かぶ小さな島国です。かつての宗主国オランダからの高度な自治権を得ているものの、現在もオランダ王国を構成するヨーロッパに位置するオランダとアルバと同じくカリブ海の島国キュラソー、シント・マールティン両島とともに、本国と対等な自治権があるのです。が、人口は約11万人、首都オラニエスタッドのそれは3万5千人ですから、過疎化をやかましく気にしているわが国の多くの自治体も、ちょっと、のんびりしては如何かと思います。それはさておき、なぜ、この国に行ったことがあるのか・・・理由は定かに記憶していませんが、20数年前、WHO本部に勤務していた時、南米のいくつかの災害地や紛争地を訪問したことがあります。その時、何故か、この国の空港で、小一時間、待ったのです。実際、入国はしておらず、空港のトイレをお借りしただけなのですが、以後、何故か愛着がある・・・うすいブルーに黄色い線が二本、赤い星が一つの国旗です。二人か三人の姿でしたが、頑張って!!と声を掛けました。

新型コロナは落ち着かず、数年来、厳しい暑さに加えて多湿の日本の夏。世界各地から参加されている選手や関係者が、それらに負けず、Tokyo2020の良い思い出を作って頂きたいものだと願います。

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