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吹き荒れるコロナ嵐と在宅看護~「日本財団在宅看護ネットワークの経験」

コロナ感染が始まって2年半、私たちは目下最大の嵐に襲われています。

「日本財団在宅看護センター」を起業し、看多機6ヵ所を含む130程のさまざまな事務所を経営している約100名の看護師たちは、常時、緩やかな連携の中で、情報交換していますが、最近のコロナ流行の中で、辛い苦しい経験と問題が論じられています。

ある在宅看護センター管理者から、コロナに感染した子どもの厳しい状況の共有がありました。
訪問を求められた時点での訴えは激しい嘔吐です。厳しい脱水状態もあり、医師の指示下に点滴処置をとりつつ、当該医師や保健所とも連絡し入院調整を始めたと云います。どこの病院も入院が厳しい状況の中、翌日、こどもは自宅で亡くなった・・・

ご両親はもとより、関与した看護師の慟哭が伝わってくるメイルでした。そして、歩けている認知症高齢者が入院できたのに・・・と、その看護師は自らを責めています。

現場でどんなことが起こっているのか。
誰も他の誰かを責めたいとは思っていませんが、とても事態は深刻です。医師のかかわりは限定的、恐らく、発熱外来やら電話対応に振り回わされているのかと推察しつつも、愚痴がでる。保健所は電話が繋がり難く、電話をかけている時間ももったいない・・・

「平時」なら、穏やかに和やかに行われていた介護士による生活支援が滞っている、というより消失している。そしてケアマネジャーの姿も見えない・・・

結果として、老々世帯、独居高齢者、障害者への関与は、訪問看護師しかいない・・・

いわゆる食事や部屋の片付け、通常なら問題の無い排泄の世話から、本来の看護業務とは無縁の買い物まで、それらが滞った中では看護だけで人々を護ることはできない・・・他にそれらを担う人がいないがために、看護師が行う・・・

その相手は、すべてコロナ感染の発病者か陽性者!
PPEの中はサウナのようだ!ゴーグルが曇って見えない、汗が目に流れ込む・・・そして、次なる在宅療養中の病者が待っており、気が急く・・・

誰が悪いと、誰も申していませんが、実態は、極めて深刻です。
私たち、東京の事務所でヤキモキしているだけ・・・現場の仲間、ごめんなさい。