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まだまだ新型コロナ時代が・・・

新型コロナという微生物が現れて3年が過ぎたというのに、そして世界中で、マスク、対人間隔、手洗いという個々人で守れる予防法が強力に進められ、100年前のスペイン風邪時代には考えられなかったワクチンもきわめて短期間に導入され、2023年1月9日現在、世界では13,174,441,940〈131億7千444万1,940〉回(地球上の人口78.9億の約1.4倍)も接種されていますが、2023年1月9日現在、世界の感染者数は664,354,013〈6億6千435万4,013〉人、今までの新型コロナ関連死総数は6,707,448〈670万7,448〉人に上ります。ヨーロッパ全体の人口が約7億4千万、スイスの人口が870万ですから、この規模にはびっくりします。

上記は、コロナ情報で有名なジョンズ・ホプキンス大学COVID-19ダッシュボードですが、その地図を見ますと、今はわが国が真っ赤です。その日本は、NHKの統計では、これまでの感染者総数30,568,877〈3千56万8,877〉人・・・国民の約1/3が感染しており、総死者数60,158人と報じられています。(NHK特設サイト 新型コロナウイルス)

今も世界的にはびこっているのはオミクロン株ですが、ことアメリカでは、そのオミクロンの新たな変異株XBB.1.5が急激に広がっているそうです。どれくらい急激かと申しますと、WHOが最も感染しやすいとしているこのオミクロン新変異株XBB.1.5は、今までに新型コロナに感染した人やワクチンを受けた人を含め、2022年12月初旬には、全感染者の中でたった2%だったのに、2023年1月上旬には、感染者全体の27%を占めるようになっている、ことにボストンなどのあるアメリカ北東部では何と70%に上る、とアメリカの疾病対策予防センター(CDC)が発表しています。(The Washington Post)

日本では、YAHOO Newsに大阪大学 忽那賢志教授の、いつものように、科学的で解りやすい解説がありますが、まだ、BA.5が主流だそうです・・・と云うことは、まだ、そして、また、新しく広がる危険性のある新顔の新型コロナウイルスが存在するということです。

ただ、CDCやWHOによれば、XBB.1.5の病毒性はそれほど強くないそうです。

実は、3年ぶりの海外出張で、アメリカに参りますので、かの地の新型コロナ状況を調べていて気付いたニュースです。アメリカでは、昨年12月前から、各地で厳しい寒波に襲われていました。70歳を超えている知人ご夫妻によれば、生まれて初めて経験したという超々劇寒波だった由、外出できない以上、人と顔を合わすことはないのですが、生存の危険を感じる程だったとのこと、厳しい寒さ、新型コロナそしてインフルエンザ・・・三重苦のようです。

100年前のスペイン風邪は、まだ、ウイルスという病原体そのものについて未知であり、人類が初めて遭遇した世界的大流行=パンデミックでしたが、約3年で収束しています。現在の新型コロナは、科学、特に医学、微生物学、ウイルス学そしてワクチンといった予防手段も確立し、何より人類の英知も広がっているはずなのに・・・3年では治まらないのですね。地球上の人口が増えすぎ、移動が激しすぎるのでしょうか?

日本からアメリカへ持ち込まず、また、かの地から持ち帰らないように留意せねばなりません。パンデミックとは、パスポートを持たずに、また、検疫もなく、国境を自由に往来する病原体と人間の戦いですね。ご関係者のご苦労を思い、色々な不都合は耐えたいと思います。