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それぞれのマスク事情 日本とアメリカ アメリカ出張-その2

新型コロナの影響は世界中に広がり、今も残っています。アメリカでも、マスク姿はゼロではないはおろか、場所によってはマスク必須のお知らせが貼ってあります。今回訪問した4つの街とその地の大学のマスク事情です。

ワシントン大学内の、マスク着用を促す看板

まず、最初の訪問地シアトルの空港で、マスクをきちんと着用している人の数は20人に一人程度、そしてあごの下に置いている方も同数程度でした。つまり10%程度の人は、マスクをしているか、しようとしている風に見えました。

シアトルの看板でもあるワシントン大学では、学長、看護学部長、公衆衛生学部長との面談に際し、事前にマスク必須との連絡を受けていました。皆さま、きっちりマスク姿。面談中、水を飲む時と最後の集合写真を撮る一瞬以外は全員、ピシッとマスク着用でした。市内各地にある同大学のすべてを見たわけではありませんが、建物の入り口には「マスクをして下さい」の通知があり、教職員と思われる方々はマスク姿でした。大学のWをつけた、ちょっと派手派手しいマスクも頂きました。ただしキャンパス屋外に三々五々たむろしたり、スケートボードを操っていたりする学生たちは、ほぼ、マスク無し。ですが、雰囲気的には、屋内をマスク無し歩いて、「マスク着用してね!」と云われたら、それに従うだろう雰囲気でした。

2番目のシカゴは、先にお伝えしたように、アメリカ全土の航空路管理障害で、夜中の1時に到着しましたので、空港には他の便はなく、マスク状況は不明でした。が、シカゴを発つ時のにぎやかな空港で、チェックインカウンターのスタッフのマスク姿10に対し一人程度でしたが、あごの下に置いている人がちらほら・・・また、コンコースにもマスク姿はきわめて少なく、目算的には30人に一人程度。

そしてイリノイ大学シカゴ校では、シアトル同様、看護学部の建物の入り口にマスク着用要請が掲示されており、面談した学部長や教員もマスク姿でした。また、看護学部を案内下さったスタッフもしっかりマスク姿。アメリカの大学には、うらやましいような設備の学生ラウンジがいくつもありますが、そこで数名だべっている学生は一人があごの下マスクでした。余計なところですが、面談後、車を待つ間に玄関まで侵入した!退役軍人病院(アメリカ各地にはベテラン=退役軍人病院があり、特に州立大学病院の傍には必ずある)は、身分証とともにマスクを着用していないと入館できないようでした。が、そこはそこで、すり抜ける人はおいででしたが・・・

三つめの街は、ノースカロライナ州(NC)ダーラムです。シカゴからの飛行機内でのマスク姿はかなり少なく、搭乗口に待っている人々100名以上の中では、私ども他、2、3人という風でした。

州都ローリー、州立大学のあるチャペルヒルと、全米有数の私立大学デュークをもつダーラムを結ぶ三角地帯(リサーチ・トライアングル・パーク=研究三角公園)の一角ですが、特に大学本部あたりは、ちょっと別荘地的というか、古いハリーポッター風雰囲気のお城のような建物が大学、つまりあまりゴミゴミしていません。街の中で、マスク姿は皆無のようでしたが、面談した人口科学部門の主任教授はマスク姿。週末の図書館も、ほぼ、マスク姿を見ませんでした。が、一応、広報はされていたようです。フェローから頂いたバス内の注意写真ご覧ください。

ノースカロライナでは、現在願書を出しているフェローがいることもあって、州立ノースカロライナ大学の事務局をアポなしで訪ねました。不躾な訪問でしたが、日本式に申せば、学生課の学生担当といったスタッフが、親切に話を聞いて下さいました。この方はあご下マスク姿でしたが、私どもが案内された個室に入ってゆくと、きちんと鼻と口を覆われました。部屋の壁のフックには、3、4枚のマスクがひっかけてありましたので、訪問者が来た際には、マスクをなさるのでしょう。この大学も、ちょっとした観光地風で、たくさんの訪問者がいるはずですが、夕方で人影は少なく、行き交う人々のマスク姿はきわめて稀でした。

私が、公衆衛生(Public Health)、なかんずく国際保健(International Health)・・・最近では世界保健(Global Health)を学んだメリーランド州ボルチモアには、休日に着きました。ダーラムからは、中型飛行機でしたが、客の大半はマスク無し、客室乗務員もなし・・・

たまたま、1月16日は、1960年代、人種差別に対して強大な影響力を発揮し、“I have a dream… 私には夢がある”(American Rhetoric Top 100 Speeches Martin Luther King, Jr.)の感動的な演説で有名ですが、ノーベル平和賞を受賞後、暗殺されたマーティン・ルーサー・キング牧師記念日でした。ボルチモアといえば、世界のパブリックヘルスを牽引するジョンズ・ホプキンス大学です。が、休日のため、大学内には入らず、公衆衛生学大学院学長らとは、郊外のレストランで面談しました。マスクはなさっていませんでしたが、同行、訪問を調整してくれたかつての同窓会事務局長は、しっかりマスク姿。

ちょっと通りがかった観光地チェサピーク湾に面したインナー・ハーバー一帯の、野外で見る観光客はマスク無し、利用したタクシーやUberタクシーの運転手はマスク姿でした。

駆け足、きちんと見学していない施設をまとめて申すことは僭越ですが、アメリカでは、複数者が群れる室内ではマスクが推奨されているが、屋外はフリー、また、公衆衛生学や看護学その他の保健系学部や医療施設では、マスク着用が、比較的強く要請されているが、あくまで自主的であるべきで、強制はいない・・・のでしょうか。なんでも個人の責任!がお好きな国柄ですが、パンデミックという広域広範な人々に影響する感染症対策には、必要な場での強制もありうるとの印象を受けました。そして、マスクをするかしないかも、決して行政や施設の言いなりではなく、自主性・・・自分が考えて判断するのがアメリカ国民、ちょっとシンドイ感もありますが、国や県や市町村が指示しての日本風も、どうだかなぁでした。