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Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

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新学期、新年度

日本は、暦年とあわせて3月末と4月が一つの区切りになっています。新年度の新入社員、新学期の新入生・・・私は、幼稚園に始まり、中退した大学院まで、新入生6回と数回の新入職員経験そして数回の転職を経験しましたが、前職の看護大学では、3月に学部大学院の卒業生を見送る、ホッとした感覚と、ちょっとした寂しさ、すぐ後の4月の新入生を迎える誇らしさと緊張感を、今も、昨日のように思い出すことがあります。

暦年とは、カレンダーや暦<コヨミ>通り、1月1日から12月31日の、通常365日ですが、正確には365.25日だそうで、その半端をまとめて4年に1回うるう年・・・366日があります。うるう年は2月が29日で、確かオリンピック開催年と同じです。私の知人で、誕生日が2月29日、「ワシは4年に一度しか年を取らない!」とのたまってきた人がいますが、それは歴年齢であって、生物学的年齢は着実に進行しており、自称20歳の紛れも無き後期高齢者、純老人がいます。

相当昔のことで、詳細は忘れましたが、どこかの省庁の主催で、異分野の専門家交流の合宿が開催されたことがありました。私は、紛争の話をしたのですが、参加された中に、天文学者と微生物研究者がおられました。片や、何十万光年の時間の長さを普通に感じておられるに対し、他はウルトラミクロの世界で、なかなかかみ合わないものの、三次元でも四次元でもない世界での交流で頭のススが払われた思いでした。

さてさて、その年度の定義ですが、辞書によれば、「特定の目的のために規定された1年間の区切り方」とでています。ですから、暦によって1年の「長さ」を定義するのが暦法で、現在は世界中が、一応、グレゴリオ暦に基づき1年365日ということになっています。閏<うるう>年も、正確には400年間に97回で4年毎ではなく、正確な1年の平均日数は365.2425日ですって、へぇ~です。ついでに申しますと、グレゴリオ暦とは、それまで使われていたユリウス暦(ユリウス・シーザーが決めた)の不都合を改良するため、1582年10月15日を金曜日にする!と、ローマ教王グレゴリウス13世が命じられて使われるようになった暦です。

1582年とは、日本は天正10年、織田信長の時代、2月にはキリシタン大名大友宗麟の血縁であった伊東マンショを主使節とする4名の少年がローマに派遣されています。そしてその4カ月後の6月21日、京都の本能寺で、信長が明智光秀に討たれ、羽柴秀吉の時代が始まります。

ここでいう天正<テンショウ>とは、日本特有の元号<ゲンゴウ>で、645年の「大化」から、現在の令和まで、248の元号が使われています。実は、そもそもの元号は中国の古代に始まったそうで、本来は1年単位だったらしいですが、大災害など悪いことが起こった際には、年の途中でも変更されています。
ちなみに2023年は令和5年です。このような元号を用いている国は他にもありますが、国際的な場では、西暦です。

2023年令和5年度も1週間を過ぎました。新型コロナが跋扈した過去3年間、マスク姿の入園式、入学式、入社式でしたが、今年は、お顔の見える始まりも多かったようです。とは申せ、インドでは、また、新らしい変異株がでたとか、上手にマスクを活用しつつ、目だけのコンタクトでなく、はじけるような笑顔が周辺に満ちるような職場、学校でありますように・・・