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Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

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アメリカの認知症の話題 連続公開講座 第3回は明日です。

認知症とは、脳の変性疾患(アルツハイマー病)や脳の血管障害(脳梗塞、脳出血)から記憶や思考といった認知機能低下を来たし、それらが6ヵ月以上持続して日常生活に支障をきたす状態をまとめたものです。その他レビー小体と呼ばれる異常物質が脳のある部分に沈着するものや、ピック病と呼ばれる大脳のある部分が委縮する状態もありますが、いずれも物事を判断したり、理解したり、記憶する認知機能が侵されます。

先般、駆け足で、アメリカ3都市を訪問しましたが、かの国では、認知症Dementiaという言葉よりアルツハイマー病Alzheimerという病名が広く使われているようです。が、今や、どの国、どの地方に行っても高齢化そして認知症の話題に事欠きません。

https://edition.cnn.com/2022/11/29/health/lecanemab-alzheimers-drug-study(CNNより)

そのアメリカでは、いくつかのメディアが、日本の製薬企業(と、正確にはアメリカのバイオジェン社)が開発した認知症の新しい薬剤「レカネマブ」をFDA(Food and Drug Administration 食品医薬局、日本では厚生労働省の機能に類似、医薬品、食品、化粧品、衛生品、化粧品、玩具、医療機器の安全性や有効性を確保する機関)が正式に承認したことを繰り返し報じていました。

First Alzheimer’s drug to slow disease progression gets full FDA approval, triggering broader Medicare coverage(CNN 2023.7.6)(病気進行を遅らせる初のアルツハイマー病治療薬がFDAの完全承認を取得、メディケアの適用範囲拡大のきっかけに)

日本の医療系メディアにも出ています。
米国で正式承認、エーザイ認知症新薬の効果は?(日経新聞 2023.7.7)

認知症・・・困った病気!!では済まない時代、私もあなたもそうなる危険性は十分あります。世界では140以上の薬剤などの治験が進行中だそうで、そのうちの半分以上は製薬会社が行っている・・・つまり新薬として、上手く行けば、企業の儲けは膨大であると同時に、私もあなたもその恩恵を受ける可能性はあるのです。

さて財団の「認知症と在宅看護―連続公開講座」第3回目は、明日。再び、大石智先生(北里大学医学部精神科学講師/相模原市認知症疾患医療センター長)です。奮ってご参加下さい。