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Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

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酷暑・熱波・・・巨大台風・海面上昇・氷河消失も・・・

酷暑より猛暑、熱波より炎波・・・の毎日です。その中でも、社会がまわってゆくには必須の任務もあります。お互いに、出来るだけ、迷惑をまき散らさないように、心して、日々息災でありたいと思います。
数年来、毎年申すことですが、今年も熱波・・・酷暑が続きます。今年も、短く書かせて頂きます。

今や、世界各地の気温が上がり続けていることを否定できる根拠はありません。この現象、「地球温暖化」は、過去数十年間、急激に進行しました。主たる原因は、18世紀半ばに始まった産業革命以来のエネルギー消費・・・まず、石炭使用に始まり、続いて石油が発見され、あえて申せば、ジャンジャン活用してきた結果、生活は便利で快適になった、けれども、これら化石燃料を用いることで二酸化炭素(CO2)を主とする温室効果ガス排出が増えた。その結果としての現状です。この熱波の昨今、熱中症で救急車のお世話になる方が増えているとの報道ですが、地球自体が熱中症に罹っている・・・と、私は思っています。ワシントンポスト紙も、7月が史上最高に暑い・・・としています。
(“We are living through Earth’s hottest month on record, scientists say” The Washington Post 2023/7/20の記事より)

斯く斯様に、地球温暖化は化石燃料の使いすぎが原因とは考えられますが、それが地球環境に、見える形で影響するまでには、産業革命開始以来、約300年の長い、いわば潜伏期を経ています。ですから、恐らく、今、地球上で一斉に化石燃料使用をやめても、地球の熱が冷めるまでには、やはり100年、200年という期間が必要かもしれない、それまで地球は持つのだろうか・・・と、時折の環境に関する国際会議できちんと合意されない対策をみながら、私は危惧します。

ともあれ、20世紀には、二つの大きな戦争があり、それに伴う技術革新も含め、工業化が進みました。保健医療技術や制度の進歩と普遍化もあって、人口は増加しました。戦争を除き、色々、良いことがあったのですが、20世紀後半に明らかとなってきた地球温暖化の影響です。氷河や南極北極の氷床融解、そして海面上昇・・・この辺りは、日本の私どもは、まだ、少し他所事的に眺めていたのではないでしょうか?アメリカ、オーストラリアの山火事、各地での異常気象現象・・・それらは、徐々に、わが国にも迫ってきていました。2015年頃から、毎年、国土のどこかがむき出しになるような豪雨災害が観測されるようになっていました。けど、まだ、被災地への同情やボランティア活動などはあっても、私の問題ではなかったかも知れません。私自身は、1995年の阪神淡路大震災で、郷里が被災したことで、災害の自分化が始まりました。必ず、いつか、何らかの災害にめぐり会う・・・

さて地球温暖化対策も相当以前から、毎年のように会議がなされています。国際的懸念が高まった1992年、国連環境開発会議(UNCED)が「地球温暖化に関する枠組条約」(UNFCCC)を採択し、以後、この枠組み下に、毎年のように会議が開かれ、世界中の国々が温室効果ガス削減対策に取り組みだしました。けど、この2、3年の状況を鑑みると、「会議は踊る」ばかりだったとも云いたくなります。つまり、世界中での温暖化対策は進展はしていますが、地球の温まり方、温室効果ガス排出量の削減、そして激烈な気候の変動をみると、成果は乏しいと云わざるを得ません。

個々人で出来ることには限界があります。が、少しでも環境保護に益するだろうと思うことは、諦めないでやってみましょう。