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Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

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アメリカ大統領選挙 カマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領

外国のことだからではなく、こんなことを書くのは礼を失することになるかと危惧はしつつ、ミーハー的関心ではなく、まじめな気持ちですが、書きたくないけど・・・今の想いを書いてみます。

約10日前の2024年7月21日、来る11月に予定されているアメリカ大統領選挙から撤退すべきだコールが高まっていた現職ジョー・バイデン大統領が再選を断念し、選挙戦から撤退すると表明されました。アメリカは二大政党が拮抗しますが、6月末のテレビ討論会では、精彩を欠いておられたことは否定できないようです。私の数人のアメリカの知人たちは、なぜか、皆、民主党なのですが、とてもがっかりしたとメイルでこぼしていました。

確かに81才のバイデン大統領は若くはありません。が、78才の共和党候補ドナルド・トランプ前大統領とそれほど差があるとも思えないのに、TVで見た限りですと何とも迫力を欠いておられたことは否めない感をもちました。そして、民主党は、副大統領カマラ・ハリス氏が後継候補になることが有力視されています。

初の女性、初の黒人!初の南アジア系って。それがどうした・・・とちょっと毒づきたくなりますが。

その後、共和党は遊説中のトランプ前大統領が、本当に数センチの差で難を逃れられた狙撃事件もあって、ちょっと語弊のある言い方ですが大いに盛り上がった一方、ほぼ同時に、副大統領候補J.D.バンス上院議員が、2021年に発したという「子どものいないネコ好きオンナ(’childless cat ladies’=自分が子どもを産んでいない、猫好き女性」との発言で、ネコだけでなくイヌ好き女性をも敵に回しているとか。(Bloomberg 2024/7/26)私はまぎれもないa childless cat lady・・・ですが、成人女性をいうwomanとその中でもいささか洗練された身なりや言動をする大人の女性をいうladyの差は、ちょっと横に置かせて頂きます。

Vice President Kamala Harris takes her official portrait Thursday, March 4, 2021, in the South Court Auditorium in the Eisenhower Executive Office Building at the White House. (Official White House Photo by Lawrence Jackson)

その後、カマラ・ハリス副大統領へは、民主党大統領とファーストレディであったクリントンご夫妻、かつてオバマ時代の下院議長であったナンシー・ペロシ氏、さらにそのオバマ元大統領ご夫妻がお墨的言質を打ち出されました。盛り上がっている一方、「子なし」発言に対しては、カマラ・ハリス氏の現在のパートナーであるダグラス・エムホス氏のかつての奥方が「カマラは、(自分は生んでいないけれども)二人の子どもの面倒をちゃんとみた、良いママです!」と応援メッセージを出されました、色々、にぎやかです。

異国の私が、云々することではないのですが、なお、世界の大国であるアメリカの首長選びは、軍事や貿易、世界の経済、民主主義といった難しい問題だけでなく、地球上の多くの人々の関心事であることは事実です。私もその一人ですが、とてもミーハー的感想をご容赦下さい。

まず、たけだけしい男性的トランプ前大統領に対して、カマラ・ハリス副大統領は格別に明るい印象が強いです。女性だからというのではない、ホンワカ優しい雰囲気も感じます。もちろん、アメリカ大統領が優しさだけでできる職務でないことは理解していますが、雄々しければよいともいえないでしょう。そして、何よりも、ご本人が醸し出される楽しそうな雰囲気が周りを明るくしていると感じます。

そして、まことに、まことに失礼を承知で申しますが、一方は、かつて不倫!し、その口止め料を払った・・・それが事件になっているという事実があります。そのような経歴があって、裁判が進行していても、大統領選に出られるというアメリカの状況に、私は、ちょっとですが、違和感もあります。一方のカマラ・ハリス氏は、カリフォルニア州の司法長官・・・なんか、ちょっと運命的な対決みたいな気もします。

もちろん一番大事なことは、雄々しく見えることや事実そうであること、また、優しさ、優しいことでもありません。大統領が、アメリカという国をどう統括するのか、その政策が、どれだけ国民に受け入れられ、実践されるかでしょうか。

ドナルド・トランプ前大統領(BBC NEWS JAPANより)

カマラ・ハリス副大統領はDEI《Diversityダイバーシティ 多様性、Equity エクイティ 公正さ、Inclusive インクルーシブ 包括的》という言葉を唱えておられますが、人口4億、多様性の極致のようなこの人々を、如何に公正かつ包括的に扱かわれるのか・・・そんなことを考えるだけでも気が遠くなりそうですが、あと100日あまりの選挙戦、異国のことですが、興味深いことです。