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Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

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「看護師が社会を変える」が見えてきました!

とても疲れましたが、何とも心地よい疲れでした。
昨日2025年6月25日、笹川保健財団の地域保健グループでは、二つの看護系プロジェクトがドッキングして晴れがましい会を持ちました。

まず、2024年から7年間にわたり実施した「日本財団在宅看護センタ―」起業家育成事業の8か月研修の再開を期しての「決起会」です。

2025年度、厳しい!!8か月研修を再開しました。研修は6月上旬に始まり、既に3週目ですが、下に述べるもうひとつのプロジェクト、このネットワーク研修からうまれた、子ども的プロジェクトと合同の激励会をもちました。25日は、終日、既に起業し、北海度から沖縄までの各地でそれぞれ社長的管理者の先輩が、在宅看護への動機、開業への経過、その後の問題や解決策のもろもろを「るる」解説してくださいました。本年度の各研修生は熱心かつベテランですが、「個」ではなく各地各所のネットワーク看護師が連帯している意義や特性を少し実感できたようでした。そして夕刻の激励会、いえ決起大会!

笹川名誉会長を囲んで、在宅看護ネットワークの仲間と看護フェローたち

他のひとつは、上記在宅看護センター起業家育成事業に引き続き、笹川保健財団が2021年度に開始した「Sasakawa看護フェロ―海外留学奨学金」プログラムです。詳細はHP(詳しくはコチラ)にありますが、実際に留学が始まった2022年からたった3年という短期間に、アメリカで修士号を取得して帰国し大学や企業に就職した仲間がアルムナイ(同窓会)を作ってくれました。

現在、留学を終えたフェローが9名、留学中が12名、今年度の留学予定者が5名ですが、留学先を羅列しますと、東海岸北からハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学、ニューヨーク大学、デューク大学、ジョンズホプキンス大学、エモリー大学、西海岸ではワシントン大学、カリフォルニア大学バークレー校、同サンフランシスコ校、ロスアンジェルス校。アメリカの真ん中ではイリノイ大学シカゴ校、ピッツバーグ大学、そしてカナダのマギル大学、ブリティッシュコロンビア大学です。

昨日は、現在アメリカに滞在中のフェローもネットで報告してくれました。時差13、4時間、夜中かもしれない時間帯ですが、皆、きらきらしていました。修士号をゲットして帰国したばかりの岡田さんの和服姿、集まりに花を添えてくれましたが、お疲れさまでした。

エモリー大学で修士号を取得された岡田さん
笹川名誉会長と記念撮影(岡田さん)

これら二つの事業は、いずれも看護師が地域、社会に広く羽ばたくことを支援しています。そしてこの二つは、笹川陽平名誉会長の特別のご支援によって生まれ育ったものです。名誉会長は、先週日本財団会長職を退かれましたが、引き続き、名誉会長としてこれらのプロジェクトをご支援くださることを約束くださいました。

そのお心を汲んで、両プロジェクトに関わる私どもは、一層看護の自立に尽力したいと思います。
そして、従来の医療施設での看護活動は必須ですが、急激に進行する超高齢社会、想像を絶するほどの少子化、そして地方の衰退・・・日本中、いえ世界中に人口と年齢層をはらむゆゆしき問題が蔓延する中、最大多数を誇る保健専門職である看護師が広く社会で活動することが今ほど求められている時代はないと思います。

財団は、社会のあらゆる場面で看護師が活躍することを支援いたします。嬉しい一日の写真をご覧ください。

決起集会で一言
研修の先輩方からの講義で。刺激と安心を得ています!
研修の一コマ
笹川名誉会長と名刺交換
フェローによる留学報告会
ニューヨーク大学への留学を控えた看護フェロー