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「日本財団在宅看護センターネットワーク」9番目の看多機in宮崎県日南市

「日本財団在宅看護センターネットワーク」9番目になりますが、同起業家育成研修2期生であり、福岡県で「在宅看護センターReir Chihaya」を運営している野﨑仁美氏が、看護小規模多機能型居宅介護事業所 通称カンタキ「のざきん棲(ち)」を宮崎県日南市に開設されました。すでに財団ホームページにも取り上げられていますので、詳細は触れませんが、今日は、宮崎県と日南市の思い出です。

宮崎県の人口は約104万人強、全国都道府県36位、なお減少傾向にあります。そして、このような地域は高齢化が進行しています。県全体では、全国平均(29%)より高く33%、つまり人々の1/3が65才以上です。

日南市です。宮崎県には、9市6郡(14町3村)があります。県庁所在地の宮崎市でも人口は39万強、第二の都市都城市16万、延岡市が11万、そして第4の都市日南ですが人口は46,713人(2025年3月1日)、そして男女とも人口は減少しています・・・(図1)

(図1)宮崎県日南市の推計人口(財団調べ)

宮﨑県を初めて訪問したのは、70年以上前、当時の大阪学芸大学附属中学の修学旅行でした。うろ覚えですが、ご父兄の中に、当時の瀬戸内海汽船の幹部がおられ、そのご縁で船一隻を借り切って大阪港から別府へ。そして熊本、阿蘇を経て、鹿児島、桜島から霧島を抜けて宮崎県。宮崎駅からケムリもくもく、汽車ポッポの蒸気機関車の夜行列車で大阪駅に帰りました。皆、鼻の穴の周りが黒かった・・・記憶があります。が、まだ、昭和20年代の終わり、中学生の修学旅行としてはとてつもない規模だったと、大人になってからそれを企画下さったご父兄の配慮に感謝し出した次第です。

その時、訪れた青島と鬼の洗濯岩は宮崎市ですが、狭く曲がりくねったデコボコの絶壁の道を下った洞窟に鎮座ましました鵜戸神宮は、神様人口が多いとされる宮崎県の中でも、太平洋に面した洞窟の中にあり、かなりユニークです。長い間、再訪したいところのひとつでした。そしてその願いは、昨年、「のざきん棲」の現場を訪問した際にかないましたが、70年前の記憶とはすっかりことなり、立派な社務所や舗装された参道に、ちょっと気おされました。あたりまえですが・・・

この神宮は、
日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)
大日孁貴(おおひるめのむち 〈天照大御神 あまてらすおおみかみ>)
天妊穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
彦火瓊々杵尊(ひこほのににぎのみこと)
彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)
神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと 〈神武天皇 じんむてんのう〉)
をご祭神としています。 全部読めませんが・・・

鵜戸神宮(Wikipediaより)

御神殿のうしろにあるお乳岩は、天井から滴る水滴でできた鍾乳石かと思いますが、主祭神の母君の豊玉姫が御子の育児のため、両乳房をご神窟にくっつけていかれたと伝えられており、いまもなお絶え間なく、滴々と岩しみずを滴らせています。そして当然ですが、安産や育児のための信仰の拠り所となっている。不謹慎な思い出ですが、70年余まえの修学旅行で、その岩の水滴をなめた仲間もおりました・・・今のようにペットボトルやコンビニがない時代、単に喉の渇きをいやすためでしたが・・・

「のざきん棲」は海岸から16キロですが、海外線に沿った道路からは日向灘で、太平洋を一望することができます。景色はバツグンですが、南海トラフ・・・も気になります。

そして宮崎の保健医療の実態も、です。
宮崎の医療圏は、宮崎・延岡・都城・日南串間圏に分散されますが、医師数は全国平均より少なめで地域偏在があるとされています。県や市町村では、病院中心の体制から地域包括ケアへの転換を目指しておられると理解していますが、人々の意識は、まだ病院・・・お医者様志向が強いように感じられます。その中で「のざきん棲」は、在宅看護と在宅医療の拠点として、人々のニーズをくみ取り、行政や地域のさまざまな保健医療資源との連携を仲介できることも目指しています。

宮城県、日南市だけでなく、日本の多くの地域でも「医療施設・・・大病院依存の医療から在宅・地域の保健体制への移行が必至となります。「のざきん棲」が、そのモデルとなって欲しいと願っています。