JP / EN

Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

猫イメージ

国のブランド~日本の国別ブランド指数 世界一!!

わが国が初の議長国となったG20大阪サミットが終わりました。G20メンバー国とは、日本以外に、ABC順に、アルゼンチン、豪、ブラジル、加、中、仏、独、印、インドネシア、伊、メキシコ、韓、露、サウジアラビア、南ア、トルコ、英、米の19カ国とヨーロッパ諸国連合体であるEUです。今回は、招待国としてスペイン、蘭、ベトナムと各地域経済連合議長国であるチリ、エジプト、セネガル、タイに国連(UN)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行(WB)、世界貿易機関(WTO)、国際労働機関(ILO)、金融安定理事会(FSB)、経済協力機構(OECD)、世界保健機関(WHO)、アジア開発銀行(ADB)の9国際機関が加わった大きな国際会議でした。

何のために・・・と一言で総括するのは難しいですが、揺らいでいる世界の経済や治安、気候変動からジェンダーの問題、多種多様な議題を審議しますが、それらをたった二日でまとめるのは至難と云うより不可能・・・です。けど、国際会議では、事前にというより、各国各組織の外交内政プロたちが、長ぁ~い時間かけて、問題を整理し、会議の二日間にある種合意がまとまるように尽力されているはず、おさまるべきところに収まります。ただ、主催国日本では、外に見える警備はともあれ、何人ものご関係者が徹夜したり、駆けずりまわったりなさったはず、ご苦労様でした。が、また、表の場でも、ハラハラドキドキも沢山あったでしょう、何て云ったって、個性豊かというより、一癖どころか十一癖以上ありそうな各国首長や各組織トップたちを束ねて「G20大阪首脳宣言」を発信するのですから、私ごときが申すことではありませんが、首相以下のご関係者は、本当に、本当にお疲れ様でした。

「なんでオーサカやのン?」の声もありました。間もなく、二度目の万博が開催されますが、G20のような政治的国際会議は、オーサカでは開かれていません。調べた限り、1995年のAPECだけ・・・

いずれにせよ、国際社会では、超高齢化よりも少子化つまり人口減で滅びゆく国と揶揄されているらしい日本の、住民、町人、市民の元気さ、ちょっと羽目を外しやすい気風を感じて頂くには、大阪はとてもよいと、関西人の私たちは納得しています。何故って、先端技術やロボットや諸々の技術が展示されているそうですが、各国首脳も、とは申しませんが、世界のメディア関係者に、名物たこ焼き、お好み焼き、串カツなどなど、食い道楽のオーサカを満喫して頂くと、「きっと、皆、大阪好きならはる<好きになられる>と思うワ、それでエエのんとちゃう?<それで良いのではないか?>」と旧友は申しました。彼女に云わせると、「関西は上方ゆーやろ<と云うでしょう>、大阪京都が日本の中心やったンやでぇ、あんたたちがいる東京は、東<アズマ>下り、下ってゆくんよ・・・ま、京都の東寺ハンや太閤秀吉サンの大阪城も面白いし、大阪府と市だけでなく、オール関西の関与が効果的やろ・・・」と。

そんな中、イギリスロンドンに本拠を置くフューチャーブランド社が、2019年の国・地域の評価を示す「フューチャーブランド・カントリー指数(Future Brand Country Index)」を発表しました。

これは、国のお金持ち度を見た世界銀行のGDP統計の上位75カ国/地域を対象に、2019年1~2月に、世界各地で過去1年間に最低1回は海外旅行をした計2,500人を対象に、オンラインインタビューした結果と、SNSからの多数項目を抽出した評価です。

フューチャーブランド社は、「国の力を、経済指標であるGDP(国内総生産)や人口や核兵器保有数でみる意味があるか?」との疑問から、異なる指標を提案したのです。で、日本は、高い技術力、イノベーション力をもち、製品やサービスの信頼性や健康的な食事、美しい自然、そして西洋とは異なる無駄のないシンプルさを体現する独自文化があると高く評価されたのです。そして、その文化こそが日本最大の価値であり、輸出品となるとしています。うれしいですね。

実は、前回2014年の調査でも、日本が1位でした。今回は、2位ノルウェー(前回6位)、3位スイス(2位)、4位スウェーデン(4位)、5位フィンランド(13位)です。経済大国!!と云う、あたりを睥睨する迫力ではありませんが、優しさや生活の質・・・が評価されているのは、本当に、本当に嬉しいことです。

とは申せ、日々、国際と云う名の外来のしきたり、やり方そして物にまみれこみ過ぎている中、どれが古来の日本の良い文化か大きな?も湧きかねません。心して、日々の一つひとつをたどりたいと、改めて思いました。