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9月9日 重陽の節句と繰り返される「人為的惨事」

9月9日は、陰陽五行説に由来する五節句のひとつ重陽<チョウヨウ>の節句です。

陰陽思想では、奇数は陽数であり、奇数が重なる1月1日(実際には7日)、3月3日、5月5日と9月9日が節句、その内9月9日は、最大奇数9が重なるので陽が重なる、つまり「重陽」であり、また、季節の花から、菊の節句とも呼ばれます。ただし、これはお目出度いだけではなく最大陽数9が重なることは不吉な前兆かもしれないと、邪気を払うお祭りとするという、古人の知恵とも云われます。

さて、アメリカでは2020年大統領選挙の前年、この時期は、現職の対立政党の候補者選びの壮絶な闘いが繰り広げられる時期です。今回は、超ユニークな現職大統領が共和党1期目なので、対立民主党の候補者選びが真っ最中です。総計20数名の立候補から4名が撤退された後、さらに熾烈で長い闘いが続きます。体力精神力、資力や知力そして人間的魅力がなければならないでしょう。複数女性が立候補されましたが、最初に名乗りあげられたのは女性、ハーバード大学法学部教授でもあったエリザベス・ウォレン氏でした。そのご先祖に先住民(ネイティブアメリカン)のDNAがあるとかないとか、ジェンダーや人種が議論の種になる項目も増えています。

さて、その女性候補の中にマリアン・ウィリアムソン氏がいます。自己啓発活動家で、ニューヨークタイムス紙に関係するベストセラー作家とあり、確かに、アマゾンでみると、“Return to Love, A: Reflections on the Principles of “A Course in Miracles””がありました。

この方に関する最近の記事“Another day, another mass shooting. We grieve for Odessa, Tex., and we grieve for America.” を興味深く読みました。日本風に云えば、「またもや大量銃撃。テキサスオデッサでの銃撃を悲しみ、アメリカを悼む‥・」と云った風でしょうか。

1週間前の記事で、ウイリアムソン氏は、あちこちで繰り返されるアメリカ国内の銃による多数殺戮を悼み、次のように述べておられます。

「多数者が銃撃された後、大騒ぎ報道に続いて、政治家や専門家は銃の安全に関する法律についてあれこれ云う。毎度お馴染みの話題だ。もちろん、各事件の背景を調べ、どんな抜け穴も封じるべきだし、改造銃<Bump stocks>や攻撃用武器と銃弾を違法化することはもちろん必要だ。が、政治家は、問題の核心をつかむことも、この恐ろしくアメリカ特有の問題が斯くも制御不能になってしまった議論の行き詰まりも解決しないで、毎度お馴染みのことしか云えていない。私たちが、この狂気から抜け出せないないのは、単に私たちの銃政策が悪いのではなく、政治の根底の問題だ。お金が及ぼす政治への悪影響を解消しなければ、全米ライフル協会の徹底的な政治抱き込みを止めることはできない。アメリカの銃政策は、人々の意志や安全性ではなく、銃メーカーの利益が優先されている。政治キャンペーンのために公的資金を活用する法律は、私たちの世代の戦いへの声であるべきだ。しかし、それでもなおアメリカ人は自分たちの暴力蔓延の根本をさらに深く見る必要がある。政治を超えて、自分たち自身を見なければならない。(But even then, Americans will have to look deeper for the causal layers of our epidemic of violence. We will have to look beyond politics. We will have to look at ourselves.)個々のアメリカ人は暴力的ではないのに、私たちの社会に暴力的文化があることは否定できない。大量銃襲撃は社会的に正常とは云えない。そして、私たちがこのことにきちんと向かわなければ、状況は根本的に改善しない。(As individuals, Americans are not a violent people, but it is undeniable that we’re a violent culture. Regular mass shootings are not societally normal. And until we face this, the situation will not fundamentally improve.)

この方が民主党の候補に残られる可能性もないようですが、大事な見解だと思いました。

では、私たちの日本はどうでしょうか? 確かに、銃による事件、特に銃による大量襲撃は皆無といえましょう。が、ここしばらくだけでも、子どもへの虐待に関する報道を目にしない日はありません。
NHK:「児童虐待」
毎日新聞:虐待なぜ防げないのか 一時保護、二の足踏む児相 出水・野田・目黒 3事件に共通点
朝日新聞:児童虐待

何故、繰り返し、実の親が関与した幼な児への虐待が起こるのでしょうか?

ことはアメリカと異なりますが、報道における同じような見解の繰り返し、福祉関係者が頭を下げられ、行政や政治の責任を指摘する・・・だけとは申しませんが、あまりにも同じ光景を見過ぎることは、日米ともに共通しているとも思います。

街のあちこちで起こっていることに関与しすぎると、人権や個人情報の侵害になりますが、地域社会をどう護るか・・・一歩踏み出すべき時期のような気がします。

9月9日 重陽の節句に遅れてお祝いの菊を持参することを十日の菊と申します。9日を過ぎた後で、持参しても菊は役に立たない、手遅れを戒める言葉です。

アッ、今年は今日が9日・・・でしたが、何とか、必要なことに声を出してまいりましょう。

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