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医療の未来 ‐メイヨークリニック理事長の提言‐

25年前の今朝、正確には、1995年1月17日、5時46分、兵庫県の淡路島北部の明石海峡(北緯34度35.9分、東経135度2.1分)の深さ16㎞の地点を震源とするマグニチュード7.3の地震、正式名は兵庫県南部地震が発生しました。

郷里宝塚は、最大の被災地ではありませんでしたが、激甚災害指定を受けた、築200年の生家を含む一帯は、見るも無残な被災地でした。当時、東京にいた私は、1日後に宝塚、1週間後に震源に近い神戸市、以後いくつかの地域での1年近いフォローを含め多少の支援にも関与させて頂きましたが、かつての職場(大阪の医療施設)の仲間には一家全滅もありました。あらためて、死者の冥福と被災者の安寧を祈ります。

その後、わが国だけではなく、世界は災害時代の様相を呈したまま年月が流れています。特にわが国をはじめ、世界的にもたくさんの対応が取り入れられましたが、それでも私たちは災害を止めることはできず、人的そして経済的被災は増え続けています。

John H. Noseworthy博士

John H. Noseworthy博士

命を、健康を、そして社会を護る・・・のが保健専門家の使命ですが、年末年始の拾い読みのひとつ、アメリカの高名なメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)の理事長John Noseworthy博士の特別レポートをご紹介します。蛇足ですが、メイヨーは、アメリカ屈指の大病院、実際、病院ランキング1位、医学部もあるのですが、最初にクリニック=診療所として開始された伝統で、今も、正式名がクリニックという大病院です。アッ、それにメイヨークリニックは、最初、竜巻災害がきっかけで開設された・・・と記憶しています。

この病院は、最初にレジデント制度を導入したことでも有名ですが、その重要な理念は「患者中心」です。つたない、そして少々意訳ですが、添付をご高覧下さい。臨床、医学教育の矜持とでもいうのでしょうか、自信と実績が燦然としていると、思いました。

Noseworthy博士は医療の在り方について述べておられますが、看護に関しては、木村看護教育振興財団が、27年にわたってメイヨー・クリニックとの交流を継続されています。私ども笹川保健財団でも、毎年、その東京講演会には、大挙、参加させて頂いています。

 

ケアの未来-患者と医師の関係を維持する 日本語