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コロナ対策のマスクは有効か?

外国のいくつかの都市では医療崩壊(に近い)とか・・・多数のお棺やそれらを安置するためのテントやコンテイナーの写真が報じられています。ちっちゃなちっちゃな生物とも云えないほど単純な構造のウイルスが、世界中に広がり、保健医療の専門家だけでなく、多数の職務の方々が叡智を尽くして鎮圧に努力して下さっています。私たちの在宅看護仲間も、一昨日、二十数名がネット会議を開き、どう対応するか、知恵を絞りました。

が、何よりも第一線で働いている人々への感謝が必要です。イギリでは、“Clap for our NHS”(NHS<国民医療制度>のスタッフに感謝の拍手)という運動が起こっています。夜8時、一斉に拍手やフライパンの底をたたくなどが広がっています。

最初の動画は、かつての職場だった日本赤十字九州国際看護大学一期生で、今はロンドンに在住し、そのNHSで勤務するHisayoさんが送って下さいました。もう一つ、王室ケンジントンパレスからは、ウィリアム王子とキャサリン妃の3人のお子様たちの拍手姿が見られます。

私たちも、色々な方向に文句や批判を向けるだけでなく、まもるべきルールをきちんと守り、日夜ご苦労下さっている方々にきちんと感謝を示すべきと思います。

とは申すものの、2日間続けて100人を超す感染者となった東京では、非常事態宣言が期待される?様子です。日本や中国は、割合、マスク姿になじみがありましたが、TVでみる外国もマスク姿が当たり前となっているように見えます。

マスクで思うのは、オペラ座の怪人とか、エジプトの若き王ツタンカーメンの黄金のマスクでしょうか。が、ドラマや歴史はちょっと脇において、今は、誰もかれも、白、うすいブルーやグリーン系、時には黒のあまり愛想のよくないマスク姿を余儀なくされています。

たかがマスク、されどマスクです。

ここ1週間ほど、Time誌(4月3日 Why Are There So Many Mixed Messages About Wearing Face Masks?をはじめ、どちらかといえば、マスクをするしかない、有効かどうかの議論がにぎやかです。が、ホンの一両日の間に、わが国でも首相以下国会もコロナの専門家委員会もマスク姿です。やはり、マスクはしなくては・・・の機運が蔓延しています。

東南アジアでは、往時、タイはバンコクの車の洪水的渋滞時やベトナムのハノイ、ホーチミンの道が埋まってしまうほどのバイクの波の頃は、大きな真っ赤な唇を刺しゅうしたものや歯をむいた噛みつかれそうなマスクも見かけました。が、欧米では、病院の手術時の医療者のマスク姿を別にすると、街中でマスクを見かけることはほぼありませんでしたから大きな変化だと思います。

で、新型コロナウイルス対策にマスクは有効か?

パンデミックとなった今、街中のみならず、個人のお宅でも、感染者との接触があったなら、まず、自らがウイルスをまき散らさないためにもマスクをすべきかと思います。

マスクの是非について混乱したのは、アメリカの大統領や国立アレルギー感染症研究所の高名なアンソニー・ファウチ所長、さらにアメリカだけでなく世界の保健医療問題、殊に感染症については、常に的確な指針を発してきた米疾病対策予防センター(CDC)の情報がやや揺れたことにあるような気が致します。少々、言い訳的に聞こえますが、大きな理由は、精度の高いマスクは、コロナウイルスとの闘いの第一線にいる保健医療専門家、医師とは限らず、家庭や施設で医療、看護、介護にあたっている人々にこそ優先すべきで、一般人はマスクに執着しなくてもよいとか、未感染の人はマスク無用としていたからでもありましょう。けど、今はマスクすべきに固まりました。

二つの意味があります。ひとつは、科学的証拠は十分ではないけれど、マスクは余計なコロナウイルスの吸引を防いでいるらしいことと、さらにこちらが重要ですが、万一、自覚症状はないけれども、感染している・・・つまり体内にウイルスをもっている不顕性感染者が咳やくしゃみだけでなく、ごく普通の呼吸を通じてウイルスをバラまくことを防ぐからです。

では、どんなマスクを、どのように・・・です。

結論的に申しますと、未感染者が街の中を歩くには、何でもよいから・・・お手製マスクやスカーフやバンダナなどで鼻と口を覆えばよい、それが基本です。が、テキサスのある町では、鼻と口を覆わないで歩いていると1,000ドル以下の罰金とか、また、ヨーロッパでも戸外に出る時はマスク必須が増えています。しかし、いわゆるN95 とか外科用マスクは、専門家に回すべきだとする意見は共通しています。

注:N95 マスクとは、アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH National Institute of Occupational Safety and Health)が定めた9基準のひとつ。極小粒子(直径0.3µm)の95%以上を通さない精密なもの。元々は工業用だったが、結核菌やSARSのコロナウイルスを防ぐことから感染症対策に用いられるようになった。いずれにせよ、正しい装着が重要、少しでも顔面との間に隙間があればダメ。

ただし、マスクが万能でないことも事実。マスクをしているからと云って、繁華街をほっつき歩いて良いわけでもなければ密集場所に長時間居て良いものでもありません。かくかように、マスクが人々に過剰の安全感を与えすぎる危険性もあります。

実際、マスクにどれほどウイルスを排除する効果があるのかは、十分、科学的証拠がないとの指摘は事実です。上記のCDCやファウチ博士も、4月上旬までは、感染者と医療の現場スタッフ以外はマスクをしなくてよいとしてきた理由は「マスクが十分あるなら良いが、そうでないなら、効果があるかとうかがあいまいなまま、街中の人々がマスクをするより、医療現場で真にマスクが必要な人々を優先すべきだ!」でした。が、今は、マスク必須です。

ま、トランプ大統領など、マスクを勧めながら、ご自分はしないと仰せ。多分、大統領周辺の人々は絶えず感染したかどうかの検査を受けなければならないかなと思います。

次いで、マスクのかけ方です。

私たちが呼吸するのは空気中に21%含まれている酸素を吸収するためです。空気は色もなく見えず、何の抵抗もなく私たちの鼻腔、喉頭部、気管、気管支、細気管支を経て肺胞に至っています。が、マスクというバリアー、つまり障害物があると、無意識の呼吸よりは抵抗があるはずです。だから、どこかに隙間があると空気はそこから流れ込みます。ですから、ウイルスや花粉症の花粉を排除するには、マスクの外枠をぴったり皮膚に付ける必要があります。お鼻の高い方は鼻の両側のマスクをしっかり頬に押し付け、さらにマスクの両側をほっぺに押し付ける。申すまでもありませんが、あごの下や口だけ覆うマスクは何の意味もありません。

今回のマスク騒ぎで当初、アンチマスク派だった人々や組織は、マスクの効果が不明、何より、医療の第一線の人々に回すべきとの意見から、今では、不顕性感染が多いこと、そして自分がウイルス保有者だとの自覚がないまま、くしゃみをしたり口角泡を飛ばしたりして、ついでにウイルスをまき散らしていることもありうると判ってきたことから、今や、マスク必須派になっています。

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