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Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

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今日もケアの現場で・・・

2020年3月11日、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長が、「新型コロナウイルス(COVID-19)の流行はパンデミックとみなせる」と宣言していから、約50日が過ぎました。毎日毎日、明けても暮れても、新型コロナウイルス、時々COVID、肺炎。禁密集・密閉・密接、学級・学校閉鎖。在宅勤務、都市封鎖、Stay Home。PCR検査、抗体検査・・・そしてマスク!!

皆さま、色々と制約が加わった日々、恙なく、ご無事に暮らしていらっしゃるでしょうか?そして、この瞬間も、24時間、365日を病院、在宅の医療・ケアの前線に踏みとどまっている多様な専門家、そしてそれらの仕事を支えて下さっている超多様な仕事についておられる方々の安全を切に切に祈ります。

3月12日には、114カ国/地域の118,381人の感染者と4,292人だった死者数(Johns Hopkins大)は、4月28日午前8時(アメリカ東部時間)には、185カ国/地域に広がり、患者数3,035,177名、死者数210,894名(Johns Hopkins大)に増えています。内外でも、著名人の死亡も報じられています。

このウイルスの病原性=悪さをする力は、まだ、スッカリ解明されたわけではありませんが、咳やくしゃみ、口角泡と飛ばしての激論、絶叫、歌ったり叫んだりによって、感染者(体の中にウイルスが存在する人、必ずしも、病気になっていない=不顕性感染者の多いことが、この感染症のむつかしさ)の唾液や鼻孔からの分泌物が、目に見えない飛沫となって、空気中に飛び散り、まだ、感染していない人の、主に鼻孔に入り込んで、新たな感染者をつくります。それが故に、締め切られて場所(密閉)、人ごみの中(密集)、接近して話し合う(密接)ことを避けることが呼びかけられているのです。

実際には、ラッシュアワーといったギューギュー詰めの通勤列車は、対話こそないものの密閉と密集そのものでしたから、少なくとも2メートルは離れて・・・と云われても。実践不可能でした。が、現在は、どの電車もガラガラ・・・人々が、ことの重要さを理解すれば、解決は可能なのです。大事なことは、自分がウイルス/病気をうつされるから・・・ではなく、自分が、気付かずに持っているウイルスをまき散らさないという理解が大事だと思います。なんせ、ウイルスは国境も、人種も性別も、政治的信条や宗教も、金持ちも貧乏も、年齢も忖度せず、自由に、入り込んできます。そして、まだ、確実な治療薬も予防接種のためのワクチンもないのです、知識と予防法を実践する意思が病気に打ち勝つ手段です。

最近の嬉しい情報ふたつ。

まずは、先週4月22日の日本看護協会福井トシ子会長の力強いスピーチです。在宅で、看護を提供している人々への力強い応援になったかと思います。その際、会長が使われた資料の中に、私どもの仲間「日本財団在宅看護センター」ネットワークの仲間たちが、不足している個人防御具(横文字ではPPE: Personal Protective Equipment)を補うために工夫している苦肉の作?が使われています。資料の7枚目です。

DIY店や100円ショップ、生活用品卸店などから、あれこれ見繕って、よく考えついたものだと思う苦労の作もあります。一段落したら、コンクールをしようかと、冗談でなく思っています。

もう一つは、デュシェンヌ型筋ジストロフィーという、幼児期から始まる筋肉の病気、今では、ベッド生活を余儀なくされながら、活発に発信しておられる石井大心さまのフェイスブックの看護師への感謝の言葉です。

とても勇気づけられる・・・看護師へのうれしいお言葉、厳しい環境で下でのケアを担う人々を癒す、真摯な言葉だと嬉しく拝読しました。お返事は頂いていませんが、私のブログにて拡散させて頂きます・・・とお願いはしています。

皆さま

今日も一日、お疲れさまでした。

でも、見/観/視ている人はみている、判っている人は判って下さっています。明日も、コロナにめげずに、まいりましょう!!!!