会長ブログ Chair's Blog

We are sorry, this page has not been translated yet.

コロナ対策(都市封鎖、ソーシャル・ディスタンス、マスク)の効果

「都市封鎖、ソーシャル・ディスタンス、マスクなどの手段はどんな効果があったか?(What Have Lockdowns, Social Distancing, Masks, and Other Measures Achieved?)」という評論が、世界的な医学週刊誌NEJM2020年7月14日号に出ています。

NEJMには、毎週、編集にかかわっている研究者や実践家による、多様な論文に対するコメントからなるジャーナルウォッチというコーナーがあります。私など、研究どころか実践からも離れた者には、関心があっても、日進月歩の研究の実態やその成果を理解することはとても困難になっています。当然デスガ、研究者がしのぎを削り、知恵を絞り、ハイテクを駆使し、デモ、多分、汗と涙も流して進められているであろう研究とその成果(ちょっとレトロですね)を、膨大な論文を読んで理解するのは、ほとんどお手上げになっています。が、このジャーナルウォッチコーナーで、それらを第一線の研究者らが解説して下さるのは、誠にありがたいです。

さて、今回の元々の論文は、これも世界的な科学雑誌・・・医学だけでなく、あらゆる分野のサイエンスにおける第一線の論文を載せるNature誌の2020年6月8日号に掲載されたものです。

それを、NEJMのFunding editorつまり創刊者兼編集者ですから、この週刊誌に最も責任を持たれている立場であろうアントニー L. コマロフ博士が解説されています。この方は、ハーバード大学医学部の教授で、これまた高名なブリガム アンド ウイメン病院の総合医学・プライマリケア部門の主任を15年間も務め、また、病院管理担当副院長であり、ハーバード大学医学部の保健医療出版部の編集主幹を18年も務められています。そして現在は、NEJMのジャーナルウォッチに関与されているという、バリバリの臨床医学の実践兼研究者でありまして、270編の論文や分担執筆の上、著書2冊、そして何と、プライマリケアの実践歴は44年だそうです。さらにアメリカの公衆衛生の最高司令官(アメリカでは、Surgeon General 外科医将軍とよばれますが、公衆衛生局長)やこれまた世界的な疾病対策センター(最近、大統領がコロナの情報を送るなと云った研究所・・・いずれ説明します)、そして国立科学アカデミーの顧問団メンバーでもあり、当然ではありますが、アメリカ内科医学会や科学協会のメンバーでもあります。つまり、現職で最高の権威・・・ですね。

元の論文では、都市封鎖、ソーシャル・ディスタンス、マスクなどによって、世界中で、5億3千万人が新型コロナウイルス感染を免れたか、感染を遅らせたと、評価されています。

COVID-19(新型コロナウイルス)感染とそれによる入院者数の消長は、どの国でも増加し、一定のレベルに達した後、2020年7月には、減少し始めている。ただし、アメリカでは、全国的にまだ増えている。これは、都市封鎖、ソ―シャル・ディスタンス、マスクその他の手段が最初の増加を抑えたと評価されています。しかし、そのための経済的代償はかなりあることは間違いないとも。だからこそ、この代償を要し、あまり人気があるとは云えない手段が、他の方法に比して、どんな利益があるかが問題なのですね。他の方法とは、自然に任せて流行させることです。

元の論文では、多様な社会科学者が、6ヵ国での非感染政策を比較しています。

中国では、2億8千5百万人、韓国では3千8百万人、イタリアでは4千9百万人、イランでは 5千4百万人、フランスでは4千5百万人、アメリカでは6千万人・・・全体で5億3千万人が、感染を免れたか感染を遅らせることが出来たとしています。だから、致死率が0.5%なら、2百65万の死を防いだと。

これに対して、コマロフ先生のコメントです。

研究は、5億3千万人が病気を免れたことによって節約できた費用がどれ位大きいかということを推定するという難しい仕事はしていないーまた、感染閉じ込めに要した経費がどれ位かも見ていない。しかし、感染することや死亡することから免れることそのものは、節約できたお金の額が要した経費と比べられるものではない。実際、振り返ってみても、世界・・・特にアメリカがもっと積極的にやらなかったことは問題だと思う・・・

わが国は、割合、上手くやってきました・・・が、ここ数日の全国的発生数は、再び、不安を掻き立てています。そしてGo toキャンペーン・・・健康や生命<イノチ>と経済性・・・難しいですが、繰り返します。

都市封鎖は、自治体の決定ですが、【ていねいな手洗い=帰宅時だけでなく、事務所や学校に着いた時も】【ソーシャル・ディスタンス=くっつかない!!】【マスク=色々な意見はありますが、一つのファッションとして】は、個人でまもれます。大して、経費も掛かりません。

しっかりとまもって下さい。お願いします。

  1. HOME
  2. 会長ブログ
  3. コロナ対策(都市封鎖、ソーシャル・ディスタンス、マスク)の効果