会長ブログ Chair's Blog

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天気予報と災害警告=台風情報

2020年9月6日日曜日の午後4時40分、ドキドキしながらテレビでNHKの台風情報を見ていました。

「台風10号 鹿児島と宮崎が暴風域に 最大級の警戒を」と出ました。

「大型で非常に強い台風10号は鹿児島県と宮崎県を暴風域に巻き込みながら北上しています。台風は6日夜から7日にかけて、九州にかなり接近し、今までに経験したことがない記録的な暴風や高波、高潮、大雨になるおそれがあり、気象庁は、最大級の警戒を呼びかけています。決して油断せず、日中の明るい今のうちに、事態が悪化する前に、安全な場所へ避難してください。・・・・」

画面のアナウンサーや解説員、台風の進路にあたる地域の情報を中継される記者はヘルメット姿、気象庁関係者や各地の行政担当者、勤務時間があるとしても、活動は徹夜で続きましょう。

コロナでは、保健医療者がエッセンシャルワーカーであるように、気象災害でも多様な人々のエッセンシャルワークによって、私たちの安全がまもられています。

天気予報・・・毎日、TVやラジオで見聞きしていますが、その基本となる気象観測は、わが国では、1府12省2庁の行政組織中、国土交通省に属する気象庁によって担われています。

わが国が、気象に関する測定を開始した1875(明治8)年ですが、準備は1871(明治4)年、明治政府が設置した工部省測量司(国のインフラ整備のために設置された各種測量を行う役所)のお雇い外国人技師ら(イギリス人マクビーン<灯台建設のために明治元年に来日>、イギリス人ジョイネル<鉄道敷設のために来日>)の提言からはじまったそうです。1873(明治6)年には、ロンドン気象台に気象器械の購入斡旋を依頼します。その機械は翌年日本に到着しますが、同時に、イタリア製地震計も導入されました。そして、その翌年1875年6月に、現在のホテルオークラ辺りで気象観測が始まっています。さらに、これらの外国人技師から気象観測技術を学んだ人々の中から、1877(明治10)年には、日本人責任者がでています。日本の気象観測は、たった数年で自立、このように、日本の気象観測は145年の歴史があります。

一方、災害Disasterと云う言葉は、Dis<悪い>という接頭語とAster=Star<星>をつないだ語、つまり悪い星回り・・・が語源です。災害と気象の異常を結び付けた人々がいたのですが、それは有史以前に遡るとされています。はるか昔、星や太陽や月をみて、不幸ごとや災害と結び付けた・・・想像力!それは天文学の初めでもあり、また、人知及ばぬ災害と神の怒りを結び付けたまじないや占い、妖術とも化したものもありました。

でも、星を見る、太陽を見る・・・特に日食や月食がある・・・などなどから天文学が始まったことはうなずけます。が、実際に、天文学が必要だったのは農耕でした。暑さがどうなれば、山の雪がどうなれば種をまくか、木々の葉っぱが色づいたら収穫する・・・どんなことが生活の糧と関係あるか、季節の変わり目を把握することこそが生存と関連したのでしょう。

すっかり古い時代の人間になってしまった私などは、今でも、陰暦何月とか、たまに申します。この月の満ち欠けを基礎にした、いわゆる太陰暦=陰暦は、なんと、メソポタミアの時代、すなわち紀元前3000年頃・・・今から5,000年も前にできていたのです。が、実際の季節からすると、陰暦と太陽暦と毎年1か月ほどずれがでます。その調整は難しいというよりややこしい・・・ややこしいことは、皆が認める権威者が、今年の種まきは何月何日開始ィ!と号令すると、皆が文句を云わない・・・仕組みがあれば混乱しません。現在も、太陽歴と陰暦を上手に活用されているのがイスラム文化圏・・・毎年、ラマダンという飢餓の月がずれますが、人々はそんなもんだと納得されています。

かくて、古くから粛々と発展してきた天文学は、中世末期のヨーロッパでは、約80の大学が大学として認められるための1科目となっていました。すなわち、文法・修辞・論理・算術・幾何・音楽と天文が必須自由7基礎教科、神学・法学と医学が専門学でした。

しかし、16世紀になると、コペルニクス(1473.2.19ー1543.5.24 ポーランドの天文学者、司祭、法学者、行政長官、医師)、ガリレオ(1564.2.15ー1642.1.8 イタリアの物理学者、天文学者。元々は医学を学ぶが数学や力学に興味を持つ。自然現象を数学的に検証し、仮説を証明する手法を確立したことで「近代科学の父」とよばれる。自分で改良した望遠鏡で木星の衛星、月面、太陽の黒点を発見、地動説を唱えた「天文学の父」)やケプラー(1571.12.27ー1630.11.15 ドイツの天文学者、数学者。天体運航を理論的に解明)らにより宇宙の中心は地球ではなく太陽であること、地球が公転自転していることが解明され、科学の時代が始まりました。

毎度の大昔の話ですが、小学生の頃、たった2年間でしたが、4階建ての校舎の屋上で、それこそお正月も夏休みも1日も欠かさず、気温、雨量、風速を記録したことがあります。夜には、追加で星の見え方も書きました。私の中では、天文学と気象学がゴッチャになっていますが、日食観測も懐かしい思い出です。

こうして、地球はルネッサンスを迎え、科学の時代となり、気象学が生まれ、台風は、その小さな熱帯低気圧としての発生時から、遂一、測定され報告され、警告となる体制ができました。ただし、地球上の200近い国や地域の中で、日本ほどち密な情報が、津々浦々に行き渡る国は稀有と云わざるを得ません。

「最大級の・・・」とか「今まで経験したことのない・・・」と形容された2020年台風10号は、コロナ騒ぎの中ながら、万全の予防体制と人々の迅速な避難行動もあって、いささかの物的被災と停電はありましたが、人命ロスや多数の外傷者を作らずに通り過ぎました。災害は、台風だけではありませんが、気象予報とともに、さまざまな異常予知に対する感性を磨き続けましょう。

 

▼九州の在宅看護センターの仲間たちから続々と近況報告がChatworkで送られてきました最大の準備、最小の被害、、、良かったとしましょう。今日も、ありがとう。

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