JP / EN

Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

猫イメージ

再び三度の新型コロナ、新たに留意を。

新型コロナの名前もないまま、中国河北省武漢で始まった肺炎がメディアに現れ始め、そして豪華クルーズ客船ダイヤモンド・プリンセス号が話題になって、私たちの生活が新しい感染症、新たに出現したCOVID-19と命名されたウイルスと対峙する日々が始まりました。たった半年ほど前なのに、もう数年も前のような気がしたり、逆にほんの数週間前だったような気がしたりします。肉眼でも、通常の顕微鏡でも見えないほど小さな、また、きちんとした生物とも云えない構造のウイルスに振り廻されているのは、私や私たちだけでなく、世界中がそうです。

ヤキモキしていました中で、第32回東京オリンピックの開催延期がきまりました。延期や中止は、全国、多分全世界の行事に広がったと思います。小学校から大学までの修了式や卒業式、始業式や入学式、入社式や定年のお別れ・・・組織ではない個人的にも、結婚式やご葬儀もかつてのようではありえませんでした。

2020年2月が「最後の」海外出張でしたが、夜中の羽田空港では、航空会社や空港スタッフは、既にマスク姿で、乗客の90%程度もマスク顔でしたが、ロンドン空港では、乗客らしき人々のどなたもマスクなしでした。そして、次のジュネーブでも、「マスク??ヘェ!!」と云った風でした。が、やがて状況は一変しました。

そして、暑い、暑い夏が過ぎ、一足飛びに寒くなりましたが、新型コロナウイルスの広がりは衰えていません。

日経新聞の世界コロナマップ11月5日号の世界のグラフ(図1)の注には、「世界の新規の患者数は、11月4日に世界で43万6,068人だった。7日移動平均で見た世界の新規感染者数は45万人超、ヨーロッパは20万人超が続いている」とあります。また、死者に関しても、「11月4日には7,084人、7日移動平均では1日6,000人を超える水準で移動している。地域別でみると、欧州は3,607人で最も多い。中南米でも1,000人超が続いている」とあります。イギリスのジョンソン首相もフランスのマクロン大統領も、険しいお顔つきで、都市封鎖を告げておられました。(図2)

図1

(図1)

図2

(図2)

わが国では、第一波の後も、少しだらだらと第二波らしき発生がありました。例年とは違って、相当謹慎的だったゴールデンウイークの効果か、5月末頃には、かなり感染が減りましたが。そんなこんなの後、落ち込んだ観光などの強化のための「Go Toキャンペーン」が、7月下旬に始まり、それなりの人出も戻っています。所用での移動時にも、Go Toキャンペーンの恩恵を被りましが、だからといって大流行をきたしていないなら、正しいマスクの装着、外出からの帰宅時やホテル旅館に到着後のしっかりした手洗い、レストランや各種商店での手指消毒対策、そして適正な対人距離の確保が徹底されているからでしょうか。とは申せ、すっきりと流行が終わるには程遠いはおろか、各地各所で集団の感染(クラスター)が発生しています。そして、小癪なコヤツ、新型コロナウイルスはヒタヒタと私どもに迫っています。

在宅/訪問看護事業所を経営する全国70名余の仲間たちは、4月5月6月、必死になって個人感染防御具(PPE、ピーピーイーと申します)を確保し、また、各種材料で工夫し、細心の注意を払って感染を防いでくれました。とにかく、地域、在宅で療養されている方々は、皆さま、それなりのご年齢であります。そして色々と健康問題を抱えておいでですから、新型コロナウイルス感染の危険度は高いと言わざるを得ません。細心の注意を払い、万が一には、近隣同業者と連帯するなどの対策をとり、日々、それは、それは緊張の日々を過ごしています・・・が、それでもです。やはり、ポツリ、ポツリと検査陽性者をお世話せざるを得ない事態が増えています。いったん検査陽性が判明した方をお世話しますと、すなわち、濃厚接触者ー陽性者と、15分以上、密接に接したものーになります。そして、いったんそうなると、どんなに元気、ゲンキであっても隔離と検査が必要。感染していないと証明されるまでは休業、隔離となります。そもそもが、規模の小さい在宅看護事業所・・・それを何とかしようと私どもは悪戦苦闘していますが・・・ですから、現実には短期間ではありますが、事業縮小の影響は大きいのです。

幸い、検査陽性者のお世話をしたものの、仲間の看護師での感染者、つまり検査陽性者は出ていません。さすがにプロ、感染は防げています。

が、私自身、いつまでこんな日々が続くのかと・・・ため息が出ます。

上記、ヨーロッパの状況を、旅デジなどで拾ってみますと、確かに、たいそうな規制を敷いている国々が沢山あります。それほど人口が多くないけれども、多くのヨーロッパ諸国は陸続き、隣国の情報も重要でありましょう。色々な言語での留意書きなどをみますと、すべてが日本語で済むわが国よりも、もっと大変だろうと思います。

それにしても、国家非常事態宣言や、レストランや劇場、映画館や音楽ホール、スポーツの場が閉鎖され、夜間、外出制限があるなど危機感を感じざるを得ません。

私どもも、今一度、心して、基本的対策を復習し、正しく効果的に実践できているか、再度再々度、確認すべき時期と思いました。皆さま、ご自愛専一に。

<ヨーロッパの規制一覧>