WHOハンセン病制圧大使ニュースレター WHO Goodwill Ambassador's Newsletter

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80号 大使メッセージ:モーターサイクルとハンセン病

このニュースレターのメッセージで私がはじめて「ハンセン病はモーターサイクルのようだ」と発表したのは2006年のことだった。実はこの発想を得たのは、2004年に見た若い医学生チェ・ゲバラと友人の生化学者であるアルベルト・グラナードが南米を縦断する映画「モーターサイクル・ダイアリー」からであった。この映画でゲバラはペルーで川をへだてて社会から隔絶された場所にあるコロニーに住むハンセン病患者の治療にボランティアとして従事した。そして、彼らのモーターサイクルでの旅の話がインスピレーションとなって病気と差別をモーターサイクルの二輪にたとえる発想にたどりついたのである。

バイクの前輪は病気としてのハンセン病、後輪はスティグマと差別をなくすための闘いを意味している。どちらか一方でも動かなければ世界からハンセン病はなくならない。私は世界中のいたるところでこの話をして、皆さんに病気、差別の両面でハンセン病との闘いにあたっていただくようお願いをしてきた。

最近発表されたWHOのGlobal Leprosy Strategyの5年計画にこのモーターサイクルのたとえが自転車に変わってシンボリックに使われていたのは私の喜びとするところだ。そのイメージがすべてのページに現れている。
この自転車の両輪は医療の問題としてのハンセン病をなくすこと、差別をなくして社会復帰を促進することと説明されている。
しかし、この自転車の乗り手は誰でどこに向かうのか?

そう、当然のことながら、乗り手はハンセン病と闘うすべてのステークホルダーであり回復者も一緒だ、そしてそれが向かう方向はこの5年計画が目指す最終的な方向、すなわち「ハンセン病のない世界(Leprosy-Free World)」である。

この5年計画の第一の目標は「ハンセン病のない世界の実現のためにスピードを上げる」ことである。モーターサイクルでも自転車でも、ステークホルダーである乗り手がそれぞれ、情熱と責任をもって前進することを強く望む。

WHOハンセン病制圧大使 笹川 陽平

80号PDF

The Wheels of a Motorcycle(モーターサイクルとハンセン病)

GLOBAL LEPROSY STRATEGY 2016-2020: Going Forward Faster

REPORT: Getting Down to Business

INTERVIEW: Grounds for Optimism

FEATURE: From Spain to the World

AMBASSADOR’S JOURNAL: Checking on Progress

NEWS: Beijing Readies for ILC 2016

FROM THE EDITORS: OUR SHARED VISION

 

 

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