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JIA代表 原田燎太郎氏の講演会

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中国ワークキャンプ団体 JIA代表 原田燎太郎さんの講演会が2014年5月30日(金)日本財団ビル8階にて開催されました。
当日は、急遽、全生園の元自治会長の平沢さん、現会長の佐川さんにもご参加いただいたのをはじめ、様々な場面で原田さん、主催者、パネラーの方々と”繋がった”多くの方々にお越し頂きました。ありがとうございました。
今回の講演のテーマは「~中国ハンセン病隔離村、10年の取り組みから見えたこと~」
講演では、原田さんの幼少時代から、大学生活、そして普通の学生がどのように中国ハンセン病回復村でのワークキャンプに出会い、何を思い、どのような展開で中国人学生を中心とした、中国ワークキャンンプ団体JIAを立ち上げ、今、そのJIAがどこにいて、これからどこに向かって行きたいのかが語られました。
一番印象に残ったのは、ハンセン病は「社会問題」なのではなく、「社会財産」なのだ、という原田さんの言葉でした。
回復村でのワークキャンプを通して体感した多くのこと、~ハンセン病の回復者の人びとの真の強さ、優しさ、思いやり、温かさ、仲間との絆、そして世の不条理への行き場のない憤り~その一つ一つが、原田さんにとっての財産であり、また出会った人々にとっても財産になってきた。
ハンセン病が人びとをつなぐ。
ハンセン病をめぐる多くの人々との出会いが、今の彼をここまで運んで来た、そんな出会いの一つ一つをとても大切にしてきた、彼の心からの思いがこの「社会財産」という言葉に込められているのだと思いました。

後半のパネルトークでは、JIA設立から10年、最大の悩みである財政難をいかに克服するかに焦点が当てられました。どんなに素晴らしい活動も、活動のための資金なしには行うことが出来ません。
企業や財団、個人からの継続した支援の獲得に加えて、現存する社会貢献システム、例えば不要になった書籍で社会貢献団体に寄付できるシステム、を利用するなど、新しい取り組みが提案されました。
おそらく今回の講演会の最年少参加者と思われる大学生A君が、急遽、自作の(!!)ビーズアクセサリーを講演会終了後に販売して、その売り上げを全額JIAに寄付したい!と申し出てくれる嬉しいハプニングもありました。用意したアクセサリーは完売。
皆様から頂戴した参加費も全額JIAに寄付されました。温かいご支援に改めて感謝いたします。
JIAでは、活動を長く・多くの方に支援していただけるよう、マンスリーサポーターを募集しています。2014年度は、マンスリーサポーターを400名に増やすことを目標としています。
私からも皆様のご協力をお願いいたします。