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JIAメンバーと一緒に回復村を訪問しました

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JIAの総会に引き続き、2013年8月25日から2泊で南寧近郊のBaguan村というハンセン病回復村を訪問しました。JIAの中国人キャンパー5名、ベトナム人キャンパー3名、インドネシア人キャンパー3名、そして日本人はJIAの事務局長原田さんを含む13名の一行です。

今回の回復村訪問一行

南寧の市街部から、電車とバスを乗り継いで約3時間、幹線道路から25分ほどサトウキビ畑になっている丘を登ったところにBaguan村はあります。

回復村周辺の緑美しい景色

乗り物から降りる度、今まで乾いていた町が雨に襲われ、まるで雨雲に追いかけられているような道中。極めつけには、最後の徒歩区間で雷雨となり、雷鳴とどろく中、夕刻Baguan村に到着しました。キャンパー達が借りている部屋に入った途端、雷が落ちたのか床に電流が走り、一同悲鳴の大合唱でした。

雷におののきながらも談笑

Baguan村には2013年現在24名(男性17名・女性7名)のハンセン病回復者が生活しています。
JIAでは、2005年からこの村でワークキャンプを行い、2013年の夏には25回目のワークキャンプを実施しました。その夏のBaguan村でのワークキャンプのリーダーを務めたキャンパーも今回一緒に来てくれました。

飼っている鶏を私たちのために絞めて振る舞ってくれました。

村人を「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼び、満面の笑みで駆け寄る中国人キャンパーたち、そして「よく来たね!さあ入って!ご飯食べて行きなさい!!」と、まるで孫を迎えるように相好を崩す村人の姿を見ると、小さい頃、遊びに行く度にお祖母ちゃんが食べ物を沢山用意してくれて、話しの端々に「食べなさい!食べなさい!」と勧めてくれたことが懐かしく思い出され、胸の奥にぎゅっと熱いものがこみあげて来ました。
私たち8人の外国人と5人中国人学生が滞在中、保健局のお医者さま、鶏の様子を見に来た獣医さんらしき方(この方、なんと鶏に手術らしきものをしていました)、豚肉を売りに来た女性、この辺りの特産でライチに似たロンガンというフルーツの収穫に来た人々10名ほど、そこに私たちも加わり、村はとても賑やかでした。

ロンガンの収穫を皆でお手伝い

かつてこの村もハンセン病患者・回復者の隔離村として、近隣の人々から避けられ、ひっそりと暮らしていた歴史があります。1950年代から取られたこの隔離政策により、凝り固まった人々の心を少しずつ溶かして来たのは、ワークキャンプでやってきた温かくて柔らかい心を持った少年・少女達でした。そして、国家間では歴史的問題を未だに引き摺っている、日本・中国・ベトナム・インドネシアの若者が肩を並べ、中国のおじいちゃん・おばあちゃんを囲んで冗談を言いあい笑い転げています。
若者が持つ「変革」のパワーを肌で感じた、中国の回復村訪問となりました。