活動レポート Activity Report

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フィリピンより② ~立ち上がれ!今こそ残そう、我らの歴史を~

さまざまなエキサイティングなことが起こっているフィリピンですが、そのうちの一つはハンセン病の歴史保存への取り組みです。笹川記念保健協力財団が、積極的にハンセン病の歴史保存に取り組み始めたのは2004年。世界最大のハンセン病隔離施設であったフィリピンのクリオン島など、いくつかの場所の歴史を保存に協力しています。
いまフィリピンで始まろうとしているのは、
① 歴史家、言語学者、医師、社会学者、建築家、宗教家など、さまざまな専門性を持つ人々が、時系列に、または一つのテーマに沿ってフィリピンのハンセン病とは何であったかをまとめるという研究
② 研究の成果を社会の人に知ってもらうための書籍出版とウェブサイト構築
③ 8国立ハンセン病療養所とそこで生きてきた人たちの歴史保存
という3分野からなる包括的な歴史プロジェクトです。この歴史プロジェクトには、頼もしいパートナーがいます。まずはフィリピンのハンセン病療養所で初めて歴史保存に取り組み、古い研究施設を改良して資料館を作ったクリオン療養所。(クリオン療養所の歴史保存については、こちらもご覧ください。

国家歴史委員会と国家公文書館と保健省と療養所、そして回復者・支援者をつなぐ全国ネットワークCLAP。
国家歴史委員会は、①の研究と②の成果を主導し、③の歴史保存ではさまざまなアドバイスや協力を、国家公文書館は、①の研究における必要な資料の提供、③の歴史保存では各療養所が進めていく資料収集、補修、展示などで協力を、クリオン療養所は、③の各療養所の歴史保存のモデルとして、経験を共有し、アドバイスをし、保健省は、③の歴史保存で、各療養所の歴史保存を推進していきます。療養所とCLAPは実施者として、自分たちが残したい歴史、自分たちが語り継ぎたい歴史を考え、これを形にしていきます。このすべてのパートナーをつなぎ合わせた、一大歴史プロジェクトの立役者となったのは、クリオン療養所の現所長のクナナン先生です。クナナン先生は、クリオン療養所で歴史保存を訴え、孤軍奮闘、ゴミ捨て場からさまざまな記録や写真を持ち帰り、保存をし、これがのちの資料館立ち上げにつながりました。2013年8月には国家歴史委員会で各研究者が研究テーマを発表し、内容を調整するという会議が行われました。研究者は16人。フィリピン有数のシャープな頭脳が集まった、素晴らしく刺激的な会議でした。これから約1年をかけて研究を進め、2015年2月には書籍が出版され、ウェブサイトもオープンする予定です。各療養所の所長、記録係、社会福祉士、回復者代表が集まり、国家歴史委員会と国家公文書館の専門家と共に、歴史とは何か、歴史資料とはないか、どのように保存するか、何を誰に伝えるのか、などを考え、それぞれの療養所の所長、記録係、社会福祉士、回復者代表がああでもない、こうでもないと、歴史保存計画案を作りました。

歴史意識化ワークショップ

3週間後をめどに、各療養所が自分たちのプランを再検討し、その後に、国家歴史委員会のアドバイスを仰ぎ、資料の収集が始められる予定です。

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