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【WHOハンセン病制圧大使ニュースレター118号】国家元首のハンセン病問題解決へのコミットメント

笹川陽平WHOハンセン病制圧大使は、バングラデシュがハンセン病ゼロを達成するために協力を惜しまないことを宣言した。

11月12日に「第2回ハンセン病全国会議2023」がバングラデッシュ・ダッカで開催された。2019年12月に行われた第1回会議に続き、今回もハシナ首相にご臨席いただいた。前回の会議において同首相は、「2030年までにバングラデッシュからハンセン病をゼロにする」という力強いメッセージを発出され、大変心強く感じた。その実現に向けて私がどのように協力していくか話し合おうとした矢先に、パンデミックが発生し、すべての計画を中断せざるを得なくなった。そうした中、私は今年9月にバングラデッシュを4年ぶりに訪問し、ハシナ首相に再会する機会を持った。その折、同首相に対し、「4年前にご自身が作られた流れを断ち切らせないためにも、もう一度ハンセン病全国会議を開催し、ハンセン病ゼロに向けた決意を再表明して欲しい。ほんの30分のお時間をいただくだけで構わない。あなたが発言することで、社会から不当なスティグマや差別に苦しむハンセン病当事者の人々に光を与えることになる。」とお願いしたところ、ご快諾いただいた。

今回の会議で同首相は、バングラデッシュで2030年までにハンセン病をゼロにするために、ハンセン病対策予算の増額の必要性を訴えたほか、「ハンセン病当事者を社会のメインストリームに迎え入れなければならない」と熱弁された。多くの人々は、この目標を野心的なものと捉えるかもしれない。しかし私は、目標の達成の可否を論じるのではなく、その実現に向かって、関係者一同が努力していくことに価値があると考えている。よって私自身も、この国のハンセン病ゼロの実現に向けて、出来る限りのことをさせてもらいたいと考えている。そしてこれらの取り組みが、他国にとっても良いモデルになることを期待したい。

WHOハンセン病制圧大使 笹川陽平