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Sasakawa看護フェローからの現地レポートその④ デューク卒業式

デューク大学院修士課程(MS in Population Health Sciences)に留学していた山﨑 衣織さんが2年間の修学を終え、2024年5月12日に卒業式を迎えました。
その現地レポートが届きましたのでお伝えします。

Duke Universityの卒業式で
デューク大学院卒業式(最前列右端が山崎さん)

創立100周年のデューク大学院卒業式

山﨑 衣織さん

2024年5月12日に、創立100周年を迎えるデューク大学院卒業式が行われました。
式典ではゲストスピーカーとして招かれた著名なコメディアンのJerry Seinfeld氏から、「世の中には時として不条理なこと、非合理なことがあるが、そのような時にもユーモアを忘れずに生きて欲しい」との励ましのメッセージをいただきました。
途中、ユダヤ人であるSeinfeld氏のイスラエル支持に抗議する形で、数十名の卒業生がパレスチナ国旗を持って退場するという、予期せぬ出来事もありました。
昨今、各大学で抗議行動が過熱化する中でデューク大学院があえてSeinfeld氏を招いたのは、対立する意見を持つことの重要性と、それをどのように表現するかを学生たちに考えさせる教育的な機会を提供したかったからなのではないかと感じました。
デューク大学院で学んだことの一つは、異なる意見の対立が起きた際の表現の巧みさ、つまり相手を否定するのではなく、各自の意見を状況に応じた表現方法で明確に述べることの重要性です。このことは多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるデューク大学院ならではの経験であり、非常に勉強になりました。大学院の教育哲学と、学生たちへのメッセージの複雑な交錯を示す出来事として非常に印象に残りました。

今回、デューク大学院で専門的な知識を深めるとともに、広い世界観と異文化理解の重要性を学び、卒業生の一員として新たな門出を迎えることができたのは、Sasakawa看護フェロー奨学金のおかげです。財団のご支援がなければ、このような多様で刺激的な学びの場での経験はできませんでした。
この貴重な機会を提供してくださった笹川保健財団の皆様に深く感謝し、いただいたご支援を無駄にせず、今後の学びと成長に活かしてまいります。
誠にありがとうございました。

デューク大学2024年卒業式

デューク大学院2024年卒業式の様子は
大学の公式サイトからもご覧いただけます。
https://today.duke.edu/2024/05/sights-and-sounds-memorable-commencement

2024年度 第1回新規Sasakawa看護フェロー募集中!

ただいま、2024年度 第1回新規フェローを募集中です(締切6/17)。応募をご検討の方は以下からどうぞ。

Sasakawa看護フェロープログラムの詳細については、海外留学奨学金制度「Sasakawa看護フェロー」プログラムおよび募集要項をご覧ください。