WHOハンセン病制圧大使ニュースレター WHO Goodwill Ambassador's Newsletter

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39号 大使メッセージ:戦略的外交

私は1年の約3分の1強を、海外でハンセン病制圧活動に従事している。その目的はニュースレターの題字にもあるように「1.ハンセン病は治る病気である 2.治療は無料で受けられる 3.差別をしてはならない」という3つのシンプル・メッセージを伝えることである。そして、現地訪問で「(1)国家元首に会う (2)保健省当局者のモチベーションを上げる (3)メディア報道の協力を求める」という3つを戦略としている。

途上国においては、国家元首と面談し、ハンセン病対策の優先順位を維持するようコミットメントを取り付けることが特に重要である。国家元首のコミットメントにより、エイズ、マラリア、結核の患者を多く抱える中で、保健省のハンセン病担当官が仕事をしやすくなるのである。

タンザニアの大統領は、私の来訪を知って初めてハンセン病について調べ、自国に多くの患者がいることを知ったと語られた。またある国の大統領は「自分の国にハンセン病患者はいない。子供の頃、患者を全員、湖の中にある島に送りこんだと聞いている」と確信をもって私に話されたが、大統領邸から車で40分ほどの所に立派なハンセン病療養所があることはご存知ではなかった。

6月末に訪問したザンビアのバンダ大統領は正直に、ハンセン病は怖いものと思っていたと語られたが、私の話を聞いて病気についてよく理解され、ハンセン病根絶のために国家としてより一層の努力をすると約束してくださった。

このような国家元首との面談にはその国の保健大臣や事務次官が同席するのが常で、国家元首の「ハンセン病対策への協力を確約する」という言葉は、保健省関係者の活動を活気づけることになる。

社会的なスティグマをなくすためには、メディアの役割も重要である。私はハンセン病患者・回復者を訪問する時には、可能な限り現地のメディアを同行するようにしている。訪問を通じて患者一人ひとりを激励することは勿論だが、私が患者と握手をし、交流するところが報道されることにより、病気に対する社会の反応も変わるものと期待している。

このように、3つの戦略を全て実行することができて初めて、私の訪問が本当に有意義なものであったと思えるのである。

WHOハンセン病制圧大使  笹川 陽平

39号PDF

MESSAGE: Strategic Diplomacy(戦略的外交)

ASEC-TNF PROJECT: Toward a ‘Caring Community’

FROM THE PODIUM: ‘LEPROSY IS NOT A CURSE’

INDONESIA REPORT: The Good, the Bad and the Ugly

IN THE CLASSROOM: LEARNING ABOUT LEPROSY

ZAMBIA REPORT: Life at Liteta Hospital

AMBASSADOR’S JOURNAL: Travels in Asia and Africa

NEWS: ‘A Quest for Justice’

FROM THE EDITORS: SOCIAL CHANGE IN CHINA

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