WHOハンセン病制圧大使ニュースレター WHO Goodwill Ambassador's Newsletter

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54号 大使メッセージ:グローバル・アピール、さらなる意識改革

第7回目のハンセン病の患者、回復者およびその家族に対するスティグマと差別を撤廃するための「グローバル・アピール」が世界中の医師会の賛同を得て、ブラジルのサンパウロで1月30日に行われました。前日の29日、私はペルーのリマで心臓病で緊急入院を余儀なくされ、アピール式典は不参加となりましたが、下記のメッセージを代読してもらいました。

「長いハンセン病の歴史の中で、この病気が危険な病気であり、患者や回復者は恐れの対象であるというのが社会的な慣習となっていました。しかし、現在でも残念なことに、まだ社会にはそのような考えが残っていることも否定できません。これは、ハンセン病の患者・回復者の社会参加に目に見えない壁となっています。そして、この壁は、誰かが自分の差別的な行いや偏見のある感情を正当化しようとするたびに高く厚くなっていったのです。

私たちは歴史を変えることはできません。しかし私たち自身の手で新しい未来を切り開いていくことはできます。私は、グローバル・アピールを一人でも多くの人の心に届け、人々が自分の差別的な行動や偏見の心に少しずつでも気づかせるようにしていくことが、壁を崩す第一歩になると考えています。

この壁を完全に崩すためには、壁のもう片方にいる人々の力が必要です。それは、患者や回復者そしてその家族たちの力です。長きにわたる人々の偏見、そして実際に彼らが受けた差別が、恐れや諦め、卑屈さといった感情を深く彼らの心に根付かせてきました。しかし、少しでも自分の心に変化の兆しを感じることができた時、今度は勇気を出して声を出して、今立ちはだかっている社会との壁に風穴を開けていって欲しいと思うのです。

ここブラジルやインドなどでは、回復者たちによる当事者組織が立ち上がり、自らの力で社会の壁を崩そうと努力しています。私は、世界中にこのような当事者組織が増えていくことを心から願うとともに、精一杯応援していきたいと思います。」

ハンセン病は医学的には、制圧の一歩手前まできており、最後の未制圧国であるブラジルは数年後にこれを達成することを確約してくれています。しかし、この病気の社会的な問題はまだ長い解決への道をたどり始めたばかりです。私たちは患者・回復者とその家族の皆さんと連帯を強化して、隊列を組んで前進しようではありませんか。

WHOハンセン病制圧大使  笹川 陽平

54号PDF

MESSAGE: Global Appeal, Greater Awareness(グローバル・アピール、さらなる意識改革)

GLOBAL APPEAL 2012: Doctors Speak Out

SYMPOSIUM: Putting Principles into Practice

FILM: Love in a Small Place

COLUMN: ‘A Documentary Is a Trigger’

TEXT OF GLOBAL APPEAL 2012

CASE STUDY: Helping Hands

LEPROSY WISH LIST

AMBASSADOR’S JOURNAL: Notes from Home and Abroad

NEWS: Movie Producers Agree to Changes

FROM THE EDITORS: A LONG WAY TO GO

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