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チェルノブイリ医療協力事業-ウクライナでの活動

塩とパンによる歓迎(コロステン)

1986年4月26日、ベラルーシ国境に近いウクライナのチェルノブイリ原子力発電所で大爆発事故が発生し、チェルノブイリ原発を中心としたウクライナ、ベラルーシ、そしてロシアの一部が大規模の放射能汚染を受けました。まだ情報公開も十分ではなく、住民は大人も子どもも事故の重大さを知らないまま、数日後のメーデーには戸外でパレードに参加していたと言われています。

当財団は事故によって放射能汚染の影響を受けた地域の住民に対する検診活動の一環として、1991年から1996年まで、ジトミール州コロステン市とキエフ州キエフ市の病院に検診センターを立ち上げ、放射線の影響を受けやすい児童を中心に約6万5千人の子どもたちの検診を行いました。キエフは歴史の古い大都市で病院も数多くありましたが、コロステンでは事故後、急きょアパートの1階部分を病院に改造したものでした。コロステンセンターはゼロからスタートした検診センターでしたが、現在でも院長以下スタッフの努力で支えられています。また、日本から放射線医学・医療の専門家の派遣し、1993年にコロステン、1996年にウクライナでシンポジウムを開催しました。

ウクライナへの支援一覧(1991~2001年度)

期間1991~1996年
キエフで検診をした児童数
1991~1996年
30,814人
コロステンで検診をした児童数
1991~1996年
33,554人
シンポジウムの開催
コロステン市
キエフ市
1993年
1996年
日本での研修・視察に招請した人数
1991~1996年
17名
旧ソ連国内での研修
1991~1996年
22名