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96号 大使メッセージ:ブラジル大統領とフェイスブック

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ブラジルはWHOの定めるハンセン病制圧基準である人口1万人に1人未満の唯一の未達成国である。政権が安定せず4年ぶりの訪問となった。

ボルソナーロ大統領にブラジルの現状を説明したところ即座に「直接国民に呼びかけよう」と胸からスマホを取り出し「我が国からハンセン病をなくそう!!」と語りかけ同席した私と保健大臣、人権担当大臣にも発言の機会が与えられた。反響はすさまじく大きく、二日間で50万回、既に73万回も再生されている。フェイスブックはハンセン病の啓発活動に新しいツールとなった。

私の活動は各国保健担当者を激励するだけでなく、テレビやラジオに積極的に出演して広く人々に訴えるだけでなく、視聴者からの疑問にも答える活動を重視している。

ブラジルの各州でテレビに3回、ラジオに5回出演した。多くの視聴者がハンセン病について関心が深い事を実感しており、今後の活動は各国の最高指導者のフェイスブックやテレビ、ラジオでの啓発活動を重視していきたい。

マンデッタ保健大臣は過去ハンセン病の治療経験もあり、積極的に取り組むことを約束してくれた。蔓延地域のマラニョン州のディノ知事は3年間に患者数を9割減にすることを公式に発表した。ブラジルで新しい動きが活発化してきた。来年3月までに「ハンセン病全国大会」の開催も同意した。

ボルソナーロ大統領の強力な指導のもと、ハンセン病対策に積極的なマンデッタ保健大臣や関係者の努力で制圧はもちろんのこと患者ゼロの実現を目指して、私はいつでも何回でも訪問することを約束し、ブラジルの関係者と共に、汗を流すことを誇りに思っている。

WHOハンセン病制圧大使 笹川陽平

96号PDF

WHO Goodwill Ambassador’s Newsletter No.96

Message: Back to Brazil (ブラジル大統領とフェイスブック

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Event: Seeking a people’s perspective

Viewpoint: Leprosy vs Hansen’s disease 

History: Fontilles online portal

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