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世界のハンセン病最新情報(2018年度概況)

WHOは2019年8月30日、最新のハンセン病に関するレポートを発表しました。

2018年の状況を示す同レポートは、WHOが定めた「ハンセン病の世界戦略2016-2020」※※の目標達成の中間進捗となるものです。

2018年の全世界のハンセン病新規患者数は208,619件で、2017年の211,182件、2014年の213,067件からほぼ横ばい状態ですが、小児患者数は対2014年比17%減、ハンセン病によるグレード2(外観の変形)以上の障害を伴う新規患者数についても、対2014年比20%減と成果がでています。

※WHOに加盟する159の国・地域のハンセン病に関するデータを基に作成。
※※ 「ハンセン病の世界戦略2016-2020」は以下の通り。

第1の柱:政府の責任意識、協調意識、協力意識の強化

第2の柱:ハンセン病とその合併症の阻止

第3の柱:差別の阻止と社会参加の促進

戦略目標
・新しい小児患者での障害をゼロにすること
・グレード2の障害者の割合を100万人あたり1未満にすること
・ハンセン病に基づく差別を許すような法律をもつ国をゼロにすること

主要23カ国の新規患者数の推移(過去10年間)

主要23カ国のグレード2以上の障害を伴う新規患者数の推移(過去5年間)

主要23カ国の新規小児患者数の推移(過去5年間)

WHOのレポート(英語)も併せてご覧ください。
Weekly Epidemiological Record, 30 August 2019, vol. 94, 35/36 (pp. 389–412)