JP / EN

News 新着情報

HIV/エイズ

HIV/エイズの問題は、世界の保健衛生を考える中で避けて通ることはできません。ヒト免疫不全ウィルス(HIV)の感染者数は確実に増加し、2008年末現在全世界では3,340万人にも上っています。ウイルスの増殖を抑制し、発症を抑える薬剤が開発され、世界のHIV/エイズをめぐる状況は一部大きく変わりつつあります。他方、これらの薬剤が届かない地域では一国の存続を揺るがすほどの規模で感染と発病が進んでいます。また、HIV/エイズもハンセン病と同様に医療面だけではなく、偏見と差別という社会面での対策も急務であり、国際社会全体が総力をあげて対応することが必要とされています。

MINOLTA DIGITAL CAMERA

当財団では、WHO(世界保健機関)を通じてアフリカ、アジア、ラテン・アメリカ諸国の学校でのエイズ教育の実施と予防教材開発支援、世界エイズ情報パッケージの制作協力や、横浜、チェンマイ、バンコク等で開催された国際エイズ会議、アジアエイズ会議では正しい理解と予防を働きかける活動をしているNGOの強化を支援しました。

また、HIV/エイズ問題解決には医療、社会、心理、経済的など包括的なケアが必要であるとの認識から、WHO西太平洋地域事務局(WPRO)を通じて、感染者や家族、医療従事者、NGO、政府との緊密な関係を築き、治療、予防、感染者の健康管理、医療ケア、精神的サポート、啓発活動など包括的ケアの協力を行うなど、多面的な活動支援を展開しました。