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『鬼滅の刃』・・・最近読んだ本 2.

コロナも気になる年末の数日、評判の『鬼滅の刃』全23巻を読みました。アニメ化された『鬼滅・・・』は、かのジブリの『千と千尋の神隠し』を超え、興行収入歴代第一位を記録し続けているそうですから、紙の本を読むことはちょっと古いのかもしれません。でも出版部数もダントツだそうです。

一言でいえば、人間と鬼の戦い、正義と邪悪の対決でしょうか。

ある日、鬼に襲われ家族が殺された上、妹が鬼にされてしまった竈門炭治郎という貧しい炭焼き一家の少年が、鬼と対決し、妹を人間復帰させるための成長譚でもあります。武闘訓練と実践は、妹の人間復帰のためというぶれない目的があります。そのための少年の途方もない努力、それを助ける人々・・・鬼が具現化するのは様々な社会悪でしょうが、鬼にならざるを得なかった人々?の物語も読まないといけないのかもしれません。沢山の助っ人、そしてその犠牲、鬼の敗北と目的達成が、きちんと読めるか、難しい・・・

後期高齢者のせいでしょうか、何故、この物語がこれほど受けているのか、ちょっと理解を超えました。アニメを見るべしとのお勧めも頂きましたが、紙の本で通しました。で、小学校5年女児、6年と中1の男児に聞くと、それぞれに異なる面白い理由と何巻のどこが・・・とか、炭治郎が何をしたところが良かったとか、柱(鬼殺隊の幹部)の誰それが格好良い、炭治郎の鬼化した妹禰豆子がかわいいけど、兄想いが消えていなくて立派とか、ほぼ、瞬時にそれなりの回答がありました。やはり約70年の年齢ギャップを痛感しました。

が、それにしても、何とも難しい漢字というか、読み方の名前や技が続々出てきます。そもそも、基本的な序列などは、中国古来の時間や方向の基本単位である十二支(えと。今年は丑年です。子<ネ ねずみ>、丑<うし>、寅<とら>、卯<ウ うさぎ>、辰<タツ 架空の動物龍>、巳<ミ 蛇>、午<ウマ>、未<ヒツジ>、申<サル>、酉<トリ>、戌<イヌ>、亥<イ いのしし>)と、十干(じゅっかん。甲<コウ>、乙<オツ>、丙<ヘイ>、丁<テイ>、戌<ボ>、己<キ>、庚<コウ>、辛<シン>、壬<ジン>、癸<キ>)が、基本にあるようです。それに主人公炭治郎の苗字竈門<カマド>も難しいし、妹の禰󠄀豆子<ネズコ>も読みにくい。以下すっと読めなかった名前・・・鬼舞辻󠄀無惨、愈史郎、我妻善逸、嘴平伊之助、響凱、産屋敷耀哉、栗花落カナヲ、魘夢、猗窩座、甘露寺蜜璃、時透無一郎、悲鳴嶼行冥、不死川玄弥、黒死牟・・・古文?ではありませんが、国語の時間。で、ババ感想ですが、今時の若者、特に小学生や中学生が、正しく読めるのかしらと余計な心配もしました。読めなくともよい・・・のでしょうか?そして物語りも、あるところまで進まないと関係性が判らないこともありました。ま、勧善懲悪・・・兄弟姉妹愛、仲間意識などなど、思うことは沢山ありました。が、最終部分の前、18、19巻以降は一気読みした方が判りやすい。相当疲れた活劇でしたが、暴力を肯定したものではない・・・とすぐに理解できます。止むを得ず行使する武力は智慧の一型でしょうか。

このシリーズを手にしてすぐに思ったのは久留米市の竈門神社でした。

12年間の福岡住まいの間、いくつかの社寺仏閣、神話世界に近い高千穂峡や宗像大社、宇佐八幡宮なども彷徨いたしましたが、この物語の背景が何となく、そんな歴史神話風でもあると感じました。著者の、これまた正確に読み難い吾峠呼世晴氏は、何となく、九州の方ではないかと思ったのは当たりでした。各巻扉などに、読者への謝辞を書かれていますが、これからは女性かな?と思いました。神話、民俗史、古代文化などを研究された方かな・・・とも想像しています。

竈門<カマド>神社の前で撮った写真がスライドファイルのどこかに残っているはずと探しましたが出てきません。が、竈門はつまり火の神様です。昨年7月のブログに郷里宝塚にある神仏混交の清荒神、通称荒神サンを書きましたが、久留米の竈門神社は、何やら、清三宝荒神とご縁があると知ったことで、一度、観光的拝観をしたのですが、お参りして、びっくりしました。付け焼刃で学んだことですが、竈門神社のご祭神は玉依姫命<タマヨリヒメノミコト>なのです・・・といっても、まずは、それがどうした・・・ですが。

私が医学を学んだ母校は奈良県橿原市にあります。そこには橿原神宮と神武天皇陵があります。神武天皇は、初代の天皇とされていますが、そのお母上が玉依姫命なのです。つまり、初代天皇のお母上をお祭りした神社・・・でした。神社のホームページによると、玉とは魂で、それを引き寄せ引き依せる神様として縁結びの神さまとしての信仰が主、さらに単なるご縁、男女の縁だけでなく、家族や知人とのご縁や仕事の結びつきもあるとのこと。就職の、あるいは入学の、ですが、受験の神様・・・は近くの天満宮ですね。

神武天皇は実在とされていますが、ではその前は?・・・と興味あるところです。ですから、そのお母上をお祭りしてある竈門神社、正確には宝満宮竈門神社はもっと注目されても良いとも思っていました。竈門神社の所在地は、2005年(不肖私が日本赤十字九州国際看護大学学長に就任した年、忘れません)、太宰府市に開設された九州国立博物館から北西の方向、かなり近いところですが、この辺りも、何やら曰く因縁ありげな古い雰囲気、モノが沢山ありそう、神話と歴史の端境期・・・鬼が居ても不思議はないのです。

この竈門神社は、また、70年余も権力を握り、妊娠中に玄界灘を超えて朝鮮半島侵攻したとの伝承があるものの、実在が否定されている神功皇后が、その海外進出前にかまどを造ったとのいわれもあります。さらに、なぜ、ご本尊が玉衣姫命かというのは、開山された心蓮上人が山中修業中、山谷鳴動し現れた貴婦人が、「われは玉依姫の霊である。国を護り、民を鎮護するため、長年、この山中に居る」と告げた後、金剛神と化し、龍馬9頭に引かれて天を駆け去ったことから、上人が朝廷に報告して、設立されたとの話が由来にあります。673(天武天皇2)年のことです。西欧では、東ローマ帝国がイスラム帝国に包囲された頃・・・日本の歴史にはロマンがある・・・と思いませんか?

そして2021(令和3)年の宝満宮竈門神社は、近隣の筑後市の溝口竈門神社ともども、鬼滅の刃の聖地!!と人気があるそうです。

そうそう、本のタイトルは『鬼滅の刃』、刃・・・ヤイバが主題と読めば、途中、何度か出てくる刀やそれを修復する刀工がもっと見えていいのかもしれません。よく読み切れていないです。どなたか解説お願いします。

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