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Sasakawa看護フェロー海外留学奨学金 2022年度募集中です!

医療ガバナンス学会に興味深い記事が出ています。「Vol.22178 貸与型奨学金は国家存亡に繋がる ~国は全ての奨学金制度を「給付型」に転換させるべし~」(医療ガバナンス学会 2022年8月26日)です。奨学金に返済を求めたり、色々条件を付けたりするな!!と読めます。わが意を得たり!です。

そもそも、教育にはお金がかかるのです。けど、それは国家の将来に対する投資でもありますので、教育を受ける個人だけが全額を負担しなくても良い仕組みを作らないと、お金持ちしか勉強できない、という格差差別につながります。

私ども笹川保健財団は、返済を求めない、そして最大年間11.2万ドル・・・本日の為替相場でみるなら、1ドル138円ですから1,500万円超!を最大3年間、給付するきわめて大型の奨学金制度を、昨年7月、記者発表させて頂きました。

新型コロナが燃え始め、そしてオリンピック前という、ちょっとややこしい時期でしたが、全資金を提供下さる日本財団笹川陽平会長と、看護界を率いる日本看護協会福井トシ子会長と、このユニークなプロジェクトを企画運営させて頂く弊笹川保健財団会長喜多悦子が並びました。

なぜ、看護師?なぜ、アメリカとカナダ?なぜ、今?などなど質問も頂きました。

そうです。今やらねばならない理由があります。わが国は、人類史上初めて、超高齢社会に突入しています。健康状態が劣化し、死に近づいてという過程は、ある病気を治すcureとは異なった対応が必要です。その際、必要なのは、あるがままのヒトを看・護る看護師によるプリマリー・ヘルスケア(PHC、住民が自らの健康を考え、適切な対応を取れるようになること。専門家の技術介入ではなく、考え方の指導)や、高度な機器を行使せずとも行えるプライマリケア(医師や看護師などが基礎的専門知識や技術で対処すること。専門家は必要)が、どこでも、いつでも、誰に対しても行える社会だと、私は考えました。私どもは、これを地域の第一線の、激しくはないが穏やかで、いつでも活用できる地域の看護師による保健医療と考え、その担い手を養成するため、2014年に始めたのが「日本財団在宅看護センター起業家育成事業」です。その仲間約100人が、全国で130程の事業所を運営して下さっています。もちろん、対象は高齢者ばかりではなく、地域で必要なプライマリケアを担っています。

この経過から、このような考えを確実に広げてゆくには、看護分野に足場をおく有能な人材で、より広く社会の問題を把握し、それを分析し、意見異見を述べて改革につなげる・・・看護界のみならず、これからのわが国そして世界の保健、福祉分野を先導できるグロ-バルリーダーが必要だとの結論に至りました。

その感触は、激変する世界の中で、自然資源に乏しいわが国の恙なき存続、発展のためには、保健、福祉分野という平和的人道的分野での貢献も重要・・・必須となろうことも鑑みて、10年間に100人の修士または博士号取得を支援するという壮大な奨学金制度に至りました。

詳細は、HPをご覧頂きたいのですが、2022年8月20日現在、シカゴ大学イリノイ校、ワシントン大学そしてデューク大学に、2021年度フェロー3名が入学し、それぞれ博士または修士号取得を目指しています。

 デューク大学で学び始めた山﨑さん

 

 

 

シカゴ大学博士課程の武内さん

シカゴ大学博士課程の武内さん

本奨学金は、年間最大10万ドルの授業料他と月間1,000ドルの生活費支援の「給付型」・・・つまり返済義務のない奨学金です。

2022年度の募集を行っています。ふるって応募下さい。


Sasakawa看護フェロー留学奨学金について
申請方法について(2022年9月12日申請書類提出締切、9月22日面接審査) 

オンライン説明会(2022年8月30日18時~)↓
https://us06web.zoom.us/j/81358836644?pwd=anFRamFYaW5BMUswcU5RbWgxSjJxUT09
ミーティングID: 813 5883 6644
パスコード: 642179

【お問合せ】sasakawa_nursing_fellow@shf.or.jp (担当:田中)

今後本奨学金のご案内をご希望の方はこちらからご登録ください。

フェローを志す皆さんへのメッセージ(ワシントン大学・渡邊さん)