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日本財団在宅看護センター起業家育成研修

The Nippon Foundation Home-Care Nursing Center Entrepreneurship Training Program

看護師が社会を変える!

本研修は、笹川保健財団が日本財団の助成を受け、在宅看護センターを起業・開業する看護師の支援を行う事業です。

研修スケジュール

講義の様子
フィジカルアセスメント実習
在宅看護センターでの実習

研修概要

講義

在宅看護センターの起業に向け、多方面で活躍する講師を招き、在宅看護・医療に関する専門知識や法制度等に加え、人材管理・育成、財務、会計など、起業・経営に必要なスキルとマインドを身につけていきます。

事業運営力

顧客は誰で、何を求めているのか、市場調査・財務・税務・労務の知識を獲得し、地域の特色・ニーズに対応して事業継続と発展性を考える力を習得します。

  • 経営、マネジメント
  • 財務・税務・労務の知識と運用の仕方
  • 開業時の資金調達と計画書作成
  • 広報スキル
  • 人材リクルートメント
  • など

行政社会力

今後の保健医療政策を概観し、地域社会における保健専門職としての看護師の役割を確立するために必要な知識を習得します。

  • 行政の仕組み
  • 社会福祉総論
  • 医療・介護保険制度
  • 超高齢・人口減少時代の医療と福祉
  • など

看護実践力

変容する社会の中で看護の原点を見失わず未来志向のCureとCareを実践していくため、最新のエビデンスに基づく看護ケアと病態・生理に関する知識を獲得します。

  • フィジカルアセスメント
  • 在宅看護実践と倫理
  • 小児・高齢者・障害者医療の特徴
  • 生と死、ACP、生命倫理
  • 呼吸器・循環器・消化器・神経系の機能と構造
  • など

福祉・保健連携力

他職種連携を可能とする幅広い保健関連の知識と情報を習得し、地域社会の健康を守るための能力を身につけます。

  • 医療と福祉の連携
  • 相談機能を持った訪問看護
  • 地域医療連携室の役割
  • 在宅における栄養管理
  • 訪問歯科と口腔ケア
  • 疫学
  • など

実習

本研修の修了者が管理する在宅/訪問看護事業所及び看護小規模多機能型居宅介護事業所を中心に実習を行います。
個々の経験、起業予定地の地域性、希望等に合わせ、在宅/訪問看護の実務、経営者に必要な人事・経理の実務など、起業経営に必要なノウハウを習得します。

事業計画作成・発表

起業に必要な「ビジョン」「経営方針」「中長期計画」「資金計画」などをまとめ(事業計画として)、修了前に発表を行います。

事業計画策定

事業計画の発表前に、受講者同士でのグループワークや講師からの助言・指導を受ける機会があります。特に、自分では気づかないアピールポイント、不安要素や検討が不十分な点などを洗い出し、アクションプラン・事業計画を作成します。

資金計画策定

資金計画についての講義のほかに、受講者個々の事業計画に沿った資金計画、現実性、将来展望などについて講師にアドバイスを求めることができます。

こんな方が受講しました

各種支援

研修期間中の支援

家賃補助

受講にあたり、遠方のため一時的な転居を伴う受講者を対象に、月額10万円を上限として家賃補助を行います。

※遠方とは、公共交通機関を利用して、片道の移動距離が100km超、または移動時間が2時間を超える場合です。

交通費
補助

受講にあたり、公共交通機関を利用した交通費が月額1万円を超える場合、超過分を補助します(上限5万円)。講義期間中のみの支給となります。

※家賃補助との併用はできません。

起業時の支援

起業支援

本研修修了者が「日本財団在宅看護センター」として事業を実施するにあたり、受講料相当額の40万円を支援します。

機材設備
支援

本研修修了者が起業する際、什器備品・訪問用備品・小規模事業所改修の費用として、160万円を上限に支援します。

※支援を受けるには一定の条件があります。

ネットワークの一員としてゆるやかにつながります

研修終了後1年以内に開業することで、「日本財団在宅看護センターネットワーク」の一員として、メンバー間でさまざまな事例報告会や情報共有、コンサルテーションを行ったり、財団から研修や学会への参加や設備支援のサポートを得られるなど、研修終了後・開業後もゆるやかにつながりながら「看護師が社会を変える」の実現に向けて活動していきます。

在宅看護センター10周年記念式典に集まった修了者たち(2024年6月)

研修修了後も学びの機会を提供します

他国における看護(師)の役割や可能性を探ること、日本の看護を海外へ発信していくことを目的に、海外との交流も進めています。これまでにカナダ(2018年)、イギリス(2019年)、北欧(フィンランド、デンマーク、スウェーデン、2023年〜)、スイス・フランス(2025年)の保健医療関係の団体の見学および意見交換を行いました。また修了者が働きながら通信教育にて大学レベルの教養講座を受講する機会を提供しています。

日本財団在宅看護センターネットワーク

日本財団在宅看護センターネットワーク 起業家育成研修の修了者は115名、31都道府県187事業を全国展開しています。

各方面で活躍する修了者たち

第1期修了者 
入澤亜希さん
一般社団法人 葵の空 (東京都豊島区)
第1期修了者 
入澤亜希さん
一般社団法人 葵の空 (東京都豊島区)
もともと、癌(がん)の専門病院に勤めていましたが、在宅看護にも関心がありました。今後の働き方やキャリアについて考えていたとき、笹川保健財団が取り組む起業家育成事業のチラシを見て、良い機会だから勉強しに行こうと思ったのがきっかけです。
研修を受けるまでは、経営の知識は全くなかったので、今まで知らなかったことをたくさん学べたことが収穫でした。また、看護師資格を持った経営者仲間ができた点も、在宅看護センターを開業するにあたり心強く感じましたし、今も運営を続けていられるのは、このネットワークのおかげだなと思っています。
第2期修了者 
岡本直美さん
一般社団法人つかさ(神奈川県藤沢市)
第2期修了者 
岡本直美さん
一般社団法人つかさ(神奈川県藤沢市)
誰もが慣れ親しんだ我が家で安心して生活・療養したいとの思いで 10 年以上訪問看護師として湘南地域で活動したのち、「看護師が社会を変える」という想いに共感し、日本財団在宅看護センター起業家育成研修に参加しました。修了後は「最期まで幸せに生きる」ことを掲げ、訪問看護と訪問リハビリの在宅看護センター Lana ケア湘南、Lana ケア藤沢、そしてステーション併設の児童発達支援事業所・放課後等デイサービス Lana kids 咲を開業し、地域で活動を続けています。
第3期修了者 
磯野祐子さん
一般社団法人コ・クリエーション(神奈川県川崎市)
第3期修了者 
磯野祐子さん
一般社団法人コ・クリエーション(神奈川県川崎市)
起業家育成事業の研修に参加しようと決意したのは、経営のことが学べるだけではなく、私がこれから看護において大切だと感じている公衆衛生や国際保健医療、地域看護について学びが深められると思ったからです。
笹川保健財団の起業家育成事業のチラシを見て、これらを学べないまま看護師として働き続けるのはもったいないと感じました。実際に研修で学んだことは、今の自分の看護の軸になっていますし、何より同じ経営者として相談できる先輩ができたことが心強いです。研修を受けなければ、築けなかった関係だと思います。
第4期修了者 
丸山美智子さん
一般社団法人幹・幹らんど(和歌山県和歌山市)
第4期修了者 
丸山美智子さん
一般社団法人幹・幹らんど(和歌山県和歌山市)
労災病院や大学病院に勤めていた私は、看護師人生の後半はもっと地域に近いところで働きたいと思っていました。重症心身障害児施設で勤務した後、漠然と起業を考えていました。起業の相談に訪問看護財団に行ったときに紹介されたのが「日本財団在宅看護センター起業家育成事業」でした。内容をみて即決しました。毎日知的好奇心がくすぐられました。喜多先生との出会いはその後の人生に大きく影響しています。研修に参加できたことに今も感謝しています。
第6期修了者 
金城里奈さん
合同会社エリスリナ(沖縄県南城市)
第6期修了者 
金城里奈さん
合同会社エリスリナ(沖縄県南城市)
私は、東京で訪問看護を経験し、地域づくりや在宅看護を学びました。地元沖縄で、「より良い地域づくりをしたい」と、家族とともに法人を設立しました。子どもの居場所づくりなどを運営しましたが、さまざまな壁にぶつかり、思い悩みました。友人から、起業家育成事業を紹介され、財団からの支援と開業後もつながれる仲間ができることに魅力を感じ、応募しました。個性的な同期と、毎日刺激的な講師・先輩方の講義や実習を受け、事業計画の立案・発表を行い、修了後訪問看護ステーションを開業できました。
開業後は、思うような運営ができない時や経営者として孤独感を感じる時があります。その時に支えになるのは何気なく連絡を取り合うことができる同期の存在です。また、事業展開に悩む時は、ネットワークや財団にも相談し、方向修正や調整を行うことができています。
第7期修了者 
小六真千子さん
株式会社町コム(北海道札幌市)
第7期修了者 
小六真千子さん
株式会社町コム(北海道札幌市)
「看護師が社会を変える!」の言葉に惹かれ、2020年のコロナ禍に研修へ参加しました。日常生活にも制限の多い環境でしたが、自分の「やりたい看護」から「社会に求められる看護」へと意識が変化。凝り固まった「看護師脳」が「経営者脳」へと変わりました。母子保健の訪問看護を含めた全世代への看護の実践は、この研修が原点です。少子化や児童虐待、健康格差といった社会課題に向き合い、楽しく一生懸命看護を続けています。起業後もネットワークを通じてさまざまな繋がりができます。社会に求められる事業継続は研修を受けたからこそできることです。

募集要項

受講期間

2026年6月上旬〜翌年1月下旬(8カ月間)予定

募集人数

20名程度

受講料

40万円(テキスト代、実習・見学の旅費、学会参加費等を含む)

※研修修了後、「日本財団在宅看護センター」として開業する際に、開業支援金160万円とあわせて受講料相当額の40万円を支援します。

応募条件

以下の3つの条件を満たすこと

  1. 10年程度の臨床経験をもつ看護師
    ※在宅/訪問看護の経験問わず。管理業務経験があれば望ましい。
  2. 研修終了後、1年以内に自身が起業する意思がある方、または現在、在宅/訪問看護事業所を経営・管理し、新たに「日本財団在宅看護センター」として事業所の機能強化・施設拡充を目指す方
  3. 原則として8カ月の全カリキュラムに参加が可能な方
    ※研修修了認定には80%以上の出席および事業計画の発表が必要です。

応募方法

申請書をダウンロードの上、メールにて提出してください。

※郵送不可

提出書類

  • 申請書(顔写真貼付)
  • 看護師免許証移し(PDFファイル)

提出先・お問合せ

選考方法

受講決定後の手続き

募集期間

2025年11月〜2026年5月(定員になり次第、締め切り)

面接審査は、書類提出時期によって以下グループに分けて行います。

第2グループ
書類締め切り:2月末
面接:3月上旬
審査結果:3月下旬

第3グループ
書類締め切り:3月末
面接:4月上旬
審査結果:4月下旬

オンライン説明会

2025年11月27日(木) 終了しました
12月19日(金) 終了しました
2026年1月26日(月)終了しました
2026年 2月10日(火)18:00~19:00
2026年 3月2日(月)18:00~19:00