WHOハンセン病制圧大使ブリティン WHO Goodwill Ambassador's Leprosy Bulletin

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レター: バングラデシュでハンセン病ゼロを目指す

Dr. Rahat Chowdhury

2018年に私の国の国立ハンセン病プログラムに初めて参加したとき、私はこの病気について十分な知識を持ち合わせていませんでした。医科大学での教科書には、ハンセン病に関する臨床記述は1ページしかありませんでした。ハンセン病プログラムでの活動は、私にとって人生を変えるものでした。私は、ハンセン病患者や医療従事者と何時間も話し合うことで、洞察力や知識、経験を得ることができました。私は、ハンセン病患者の標準以下の貧しい生活を知り、彼らのためにすべきことがたくさんあることを知りました。

熱帯低地にある東南アジアの小国、バングラデシュでは、21%以上の人々が国の貧困ライン以下で生活しており、多くの人々が栄養不良に苦しんでいます。また、伝統的な生活様式により、非識字、10代での結婚、妊産婦および新生児死亡率の増加などの問題を抱えています。バングラデシュでは、1998年に公衆衛生上の問題であるハンセン病の制圧目標(人口1万人あたりの患者数1人未満)を達成しましたが、ハンセン病の新規患者発見率が人口10万人あたり5人を超えるホットスポット(11の高疾病負荷地区)が残っています。また、様々な理由で治療を受けるのが遅れる人もおり、その結果、身体的障がいの拡大という結果をもたらしています。

Prime Minister Sheikh Hasina in the National Leprosy Conference

バングラデシュ保健福祉省、日本財団、笹川健康財団共催の全国ハンセン病会議をバングラデシュのダッカで開催(2019年)。全国から600名近くの保健関係者が参加しました。

ハンセン病患者として、特に障がいを持って生きることは、個人、家族、社会生活に大きな影響を与えます。かつて人々はハンセン病を「神の呪い」として考え、患者を追放したり、療養所に送ったりしていました。バングラデシュでは、宗教的信念の影響で、人々は誤解を招くような誤った情報に影響を受けやすく、またハンセン病患者や回復者は、治療を受けることを恥ずかしいと感じたり、差別を受けることもよくあります。また、ハンセン病患者の多くは仕事を辞めなければならず、社会的、経済的な負担を強いられています。

1985年に設立されたバングラデシュのナショナルハンセン病プログラムは、国内のハンセン病活動の統括機関として機能しています。優れたパートナーの協力を得て、本プログラムは2000年までに公衆衛生上の問題としてのハンセン病の制圧を達成することができました。しかし目標を達成して以来、ハンセン病プログラムは政策レベルで十分な注目を集めていません。目標を達成したことへの満足感や、ハンセン病への知識不足が資金不足の一因となって、政府は2019年にわずか11,000USドル割り当てるのみとなり、国際的なドナーからの支援も減少しています。政府が医療従事者を他の医療施設に配置転換するなど、政府のハンセン病病院は大きな問題に直面しています。

ハシナ首相は、2030年までにハンセン病をゼロにするという目標を発表しました。

このような状況ではありますが、現政府、特に首相はハンセン病ゼロを目指した取り組みを行っています。2019年12月11日にハシナ首相は、”2030年までにハンセン病をゼロにする構想”を発表しました。障がい者ゼロを目標とし、差別をゼロにし、病気の早期発見、早期治療を行うための特別キャンペーンを実施しました。このキャンペーンにより、医療従事者はモチベーションと責務を改めて確認し、保健政策レベルでもハンセン病制圧の重要性について明確なメッセージが発信されました。首相がキャンペーンの指導者であるバングラデシュのハンセン病制圧活動には、明るい希望の光が差し込んでいます。

ラハット チョードゥリー博士
ナショナルハンセン病プログラム(バングラデシュ)
副プログラムマネージャー

http://www.nlp.gov.bd (2021年4月よりアクセス可能)

 

2021年3月号 PDF (英語版)

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