JP / EN

News 新着情報

2015年度「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業修了式

活動地域:

先週1月27日、「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業2期生の修了式が無事執り行われました。

冒頭、日本財団笹川陽平会長から式辞を賜りました。社会のニーズに民間機関がいち早く対応し、モデルケースを作り行政をも動かす力となりうる可能性にふれられ、修了生それぞれが未来にむかって社会の共同の責務として「キラッと輝く」在宅看護センターをたちあげてほしい、日本財団ができることはサポートしていきたい、と述べられました。

修了証授与に続き、厚生労働省を代表し、講師でもあられた医政局指導課在宅医療推進室 在宅看護専門官後藤友美氏から祝辞をいただきました。国がすすめる地域包括ケアシステムの中で要となる訪問看護センターの高まる役割について述べられエールを送られました。続いて 公益財団法人日本訪問看護財団理事長、清水嘉与子氏より各レベル、縦横の関係を越えた看護師同士の連携強化と学び合いを通し、患者・地域全体を支える体制づくりが重要であると述べられました。そして公益社団法人日本看護協会坂本すが会長の祝辞を専務理事の井伊氏が代読されました。その中で、昨今の診療報酬の改定では、看護小規模多機能型居宅介護や機能強化型訪問看護ステーションが評価される傾向にあり、訪問看護師は地域全体の在宅療養に関する環境整備の大きな役割を担っており、看護協会は「長期療養の生活者を支える訪問看護等の強化対策」を重点政策のひとつとしてあげている、ことなどに言及されました。

最後に修了生の実習先のひとつでお世話になった在宅療養支援楓の風グループの副代表、野島あけみ氏が祝辞を述べられました。看護師が起業する、など考えもよらなかった時代から、一歩一歩先人が歩まれた軌跡が道となり、訪問看護ステーションが各地に設立される今がある、忘れてはいけないのは、ひとりの利用者と向き合い、乗り越え積み上げてきた一歩一歩であり、これからは自分とスタッフを信じ「リスクをかけてでも価値ある事業」となるよう期待していると力強いお言葉を送られました。

最後に修了生を代表し高橋佳子氏が答辞を送りました。「前期の座学は、これまでの狭い環境の中の看護が沁みついていた私たちにとって、『概念が打ち砕かれた』と言っても過言ではない程の激震が走り、頭の中が混乱して何からどう理解したらよいのか、自身の無知と視野の狭さを恥じながらも、このような非日常に身を置いて学べることの幸運に、感謝・感激する日々でした。あの手この手で、時に飛行機を折ることを通して体で覚える学習や、参加型のグループワーク、可視化して共有する作業、未来の自分へのメッセージ文等々、どの講義の場面でもこれまでのキャリアは邪魔で、これから自身がどのような経営者になっていけばよいのか、ひとりの学生として学ぶという体験は、『鎧を脱ぐ作業』のようにも感じました。」「視察研修は、ハンセン病の施設をはじめ、グローバルな企業、リハビリテーションセンター、ホームホスピス、柏プロジェクト見学等々、世界に上場した経営の視点の学びから、人権問題、地域包括ケアのモデル地域見学と変化に富む刺激的なものでした。このような研修を消化する過程で、この研修は、ただ単に在宅看護センターの経営者育成だけではない「何か」を考えさせられるものでした。それは、事業計画にも通じていましたが、世界の中の日本国民のひとりとして、『ひととしてどう自分は社会と向き合い、看護を駆使して生きていくのか』ということでした。」

そして最後に「変化する社会を柔軟に捉え挑戦する勇気、今だという瞬発力、ひとつふたつ失敗しても修正し上手くいくまでやる不屈の精神とたゆまぬ努力を持って尽力してまいります。また1期生の先輩方や同期生のネットワークで助け合いながら、史上最速の超高齢社会を走る日本において、世界のモデルとなる『看護師が社会を変える』取り組みを、誠実に確実に行うことを誓います。」

と時に声を詰まらせながらも力強い言葉で抱負を述べました。

式のあとのレセプションでは修了生が「365日の紙飛行機」を熱唱しました。「人生は紙飛行機 願いを乗せて飛んでいくよ 風の中を力の限り ただ進むだけ その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番 大切なんだ

大きな希望と着実な目標を胸に2期生の9名が旅立ちます。