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[バングラデシュ]ハンセン病制圧キャンペーン(LEC)

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WHOは1990年代半ば、ハンセン病患者の発見・治療を加速し、感染の広がりを効果的に抑える方法としてハンセン病制圧キャンペーン(LEC)の実施を推奨し、特別予算を組みました。LECはWHOの技術協力により政府が実施する時限活動であり、最大の特徴はコミュニティーのあらゆる層の人々を動員し、すべての草の根レベル保健職員がMDT治療を実施し、短期間に重篤な患者を集中して発見し、治療することにあります。マスメディアやコミュニティーボランティアを巻き込んだ効果的なコミュニティーの意識向上活動や、すべての草の根レベルの保健職員に対するMDT治療の訓練は、患者の一斉診断に止まらず、その後のハンセン病制圧活動の効果的な実施と促進に大きく貢献することになりました。

バングラデシュでは1997年と1998年に2回の地域レベルのLECを実施しました。

一方、1997年9月には政府とWHOによる制圧状況の評価・調査が実施され、その結果を受けて、政府はWHOおよび当財団を含むILEP(International Federation of Anti-Leprosy Associations:国際ハンセン病団体連合)4団体の協力のもと、準備期間を含め1998年から1999年にかけて全国レベルのLECを実施しました。1999年のLECに動員されたスタッフ数は約45,560人。うち保健スタッフと家族福祉スタッフが約2万7,000人、ボランティアが1万4,000人その他NGO職員などが一丸となって行いました。これら一連のLECは、バングラデシュが目標より2年早く公衆衛生上の問題としてのハンセン病制圧を達成することに大きく貢献することになりました。

期間1997、1998年度
対象地域全国
協力先バングラデシュ政府