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[ガーナ]「世界ハンセン病の日」啓発活動

教会で開催された啓発集会に参加する地域住民とIDEAガーナのメンバーたち

ハンセン病回復者団体であるIDEAガーナは、2003年の設立以来、ガーナのハンセン病患者・回復者やその家族の尊厳の回復と社会復帰をめざした活動をしています。その活動の一つが、毎年1月最終日曜日と決められている「世界ハンセン病の日」の啓発活動です。

「世界ハンセン病の日」の啓発活動は2004年から行われてきました。当初はIDEAガーナの中心人物が何人かで、さまざまな土地を訪れ、そこで出会った人たちにハンセン病に関する情報、自らの体験を伝えるというものでした。しかし2009年には規模を拡大し、回復者8名が1チームとなって、1つの州にある定着村とその周辺の村を計画的に訪れるようになりました。

それぞれの村では、教会、屋外、学校、公共施設、村長の家などさまざまな場所でハンセン病の症状をはじめとする正しい知識、治療を受けられる場所、傷を作らないようにするための注意点について話をすると同時に、他の地域で暮らす回復者の話もし、正しい知識の普及と、回復者同士の連帯を深めます。また定着村の周辺や、回復者が住む村の他の人たちにも話をすることにより、周囲の人たちの理解も得ることができています。

啓発活動が行われたことにより、これまで回復者とは関係を持たないようにしてきた村の人たちが、回復者やその家族とともに食事をしたり、話をしたりするようになりました。この啓発活動で地震や希望を取り戻したので、他の地域での活動に、自分たちも参加したいという回復者が多くいることも報告されています。

期間2009年~
対象地域ガーナ全土
協力先 IDEAガーナ